私の事しか語れない。

日々の彼是。脳内垂れ流し。

余裕の微笑みを魅にいく。

ライブというのは、自分にとっては割とハードルの高いものと思っていた。けれど、もっと気軽に行っておけば良かったのかもしれない。

先日、椎名林檎さんのライブを観に、さいたまスーパーアリーナに行ってきた。

さいたま公演は3日間。チケットを取る時には、土日の両方に希望を出して、日曜のチケットが当選した。当たったことは嬉しかったが、翌日が平日の日曜より、土曜の方がいいなと思っていた。しかし、それはとんだ間違いだった。

当日の昼過ぎ、私は自宅を出て2時間近く掛けてさいたまスーパーアリーナに辿りついた。開場1時間まえなら、物販も買えると思っていたけれど、甘かった。ほとんどグッズが売り切れ。何よりもライブでのお決まりのグッズである手旗を買えなかったことが、とてもとても悲しかった。ああ、もっと早くに来るべきだった。自分の認識の甘さを呪いつつ、ツイッタを確認するとTLにも手旗完売を嘆く人々がいた。同じだね!と自分を慰めつつ、TLをたどるとそこには、お誕生日おめでとうの文字がいくつも並んでいた。

そう、11月25日はまさしく椎名林檎さん40歳の誕生日だったのである。

うわ、誕生日当日のライブに来れてるなんて最高じゃん!日曜で良かったじゃん!

一転、自分の幸運に気づいてテンションが上がったので、手旗の代わりに、10倍の値段のするビニール傘を購入した。ビニ傘に出すには少々高いが、グッズとはそういうものだ。きっともったいなさすぎて使えないだろうけど、それでもいいのだ。買うことに意味があるのだ。そう、自分に言い聞かせながら開場を待った。

開場から開演までさらに時間があったので、会場内をウロウロして、腹ごしらえなどをした。席で飲み食いできる会場は珍しいと思う。会場内でも売店がいくつも出ていたので、その中の一つで鶏串とビールを買い食いした。その鶏串は割と大きめで食べごたえがあり、美味しかったのだけれど、食べ終えた後に、喫煙所を探してウロウロしていたら、同じ値段でKFCのバーガーが売っていたので、そっちの方が良かったかもしれない。次はそうしよう。次がいつかわからないけれど、。因みに今回でさいたまスーパーアリーナに来るのは2回目。前回は4年前。同じく林檎さんのライブでした。

さて、開演時間が迫り、席に付きます。今回は2階席の、まぁまぁ後ろ寄りの席。しかし、ちょうど、ブロックの切れ目で右隣は席がなく、さらに席の一番上でなぜか前にも座席がない場所でした。つまり、ステージを向いてしまえば、遮るものは何もない!遠いから、オペラグラスは必須だけれど、前の人の頭が邪魔などということがなかった。

そして、場内が暗くなり、ステージ上にバンドメンバーが現れ、とうとう開演!

そこからの約2時間半は、筆舌に尽くしがたい。というか、つらつらライブレポできるほどの語彙力と記憶力がないので、詳細は省くけれども、とにかく豪華だった。

びっくりするぐらい色んなゲストが出ていた。ダンサーもセットリストもバンドもオーケストラも、色々盛り盛り過ぎて、ほんと、お腹いっぱいだった。

さすが、20周年、さすが、お誕生日特需!

翌日のエンタメニュースにもなってたから言うけど、宮本さんの登場には度肝を抜かれた。出るんだ!来るんだ!って、思った。観客もだいたい私と同じ思いだったようで、一番の盛り上がりと歓声だった。林檎さんとのステージは、あ、これMステで観たやつだって思ったけど、それ以上の宮本さんの暴れっぷりで、めちゃめちゃ面白かった。アンコールにも登場してくれて、林檎さんにしては超珍しく、ぐだぐだお喋りしてるのが嬉しかった。と、思ったら、さらにアンコールゲストが出て、そこでのMCは、宮本さん以上にぐっだぐただったのが、楽しかった。林檎さんが冗談言うのとか、初めて聞いた気がする。

20年活躍されてきて、自分もデビュー当時から知っていて、変わらずに歌い続けてくれるのが、本当に嬉しい。初期の楽曲もいくつかしてくれて、アレンジや歌い方は今の林檎さんで、それが、むしろ嬉しかった。ちゃんと、足元に置いてあるっていうか、積み重ねて今になっているんだと思った。

20年、変わらないなんてことはなくて、色んなことがあったり、変わったりしたんだろうけど、その中で、音楽を作ることと、歌うこと、椎名林檎としていることを選び続けてくれてることに、やっぱり感謝しかない。やっぱり大好き。これからも、応援してます!

余談ですけど、オープニング映像のアナウンスに、とても驚いたし、意図が読めなかった。仕事に絡めるってことは、今後も演者として出す予定があるということなんでしょうか。そうでなくて、ただ、ファンにお披露目的な感じだったのだとしたら、そこまで切り売りしなくていいんですよ!って言いたいな。

さらに余談ですが、ブツブツ言いながらも買ったビニ傘は、ステージ上でもダンサーさんたちの小道具に使用されていたので、さらに買った甲斐がありました。付加価値をつけて頂いだ感じでとても嬉しい。

そう思うと、アンコールの衣装もほぼグッズを利用されていたので、宣伝半分付加価値半分で、林檎さんとスタッフの粋な計らいだったんだろうなぁ。

林檎さんのライブはとても完成度が高いので、満足感が高いです。今回は、イレギュラーなことがたくさんで、お得感ありましたけど、それも普段のストイックなステージがあってこそのイレギュラーだと思うので、これからも、わが道を行って頂きたい所存です。