私の事しか語れない。

日々の彼是。脳内垂れ流し。

のびを観に行ったら、のびしろしかなかった。

1年ぶりにライブに参戦してきた。日付的に、本当にちょうど1年ぶりだった。

平日の開催なので、仕事後に間に合うかどうか不安だった。

今回はホールではなく、全席スタンディングのライブハウスだから、遅れていくと前の方に行けないどころか、前の人に阻まれてなにも見えない恐れすらある。

2階の指定席を取ったのは、遅れて行っても、席が確保されている安心感を求めてのことだった。

運よく希望通りのチケットが取れ、半休を取るか、遅れてでも仕事してから行くか、ずっと迷っていたけど、サクッと有休取って、余裕をもって行くことにしました。

それなら普通に1階のスタンディング取れば良かったかもしれないけど、フラットな会場のスタンディングは身長低めな自分にはハードル高いので、やっぱり2階で良かったんだと思いたい。

当日、せっかくライブハウスのある都市部に行くなら、色々行ってみたかったところに行こうと思っていて、何をしようか、何を食べようか、色々調べていたのだけれど、前々日ぐらいから出かけたりしていて、疲れが溜まっていたのか、雨による低気圧の影響なのか、頭がスッキリしなくて、寝たり起きたりを繰り返して、動けるようになったのが、昼過ぎでした。都市部までの移動を考えるとお昼を食べるのも不可能な時間。

もう、諸々を諦めて、最低限の用事だけを済ませて、電車に乗りました。

平日昼間の電車が混んでいるわけもなく。特急のあまり停車しない車内で、スマホをいじっていたら、あっという間に目的の駅に到着。

時間的にグッズ販売には間に合いそうだったので、とりあえず、会場の方へ移動。

なんとなく事前にみた地図のイメージで歩いていたら、普通に道を間違えていて、けっこうな時間のロスをしていましたが、なんとか、グッズ販売開始30分前には到着出来ました。すでに長い列が出来ていたので、そのまま列に入り販売開始時間を待ちます。

途中、雨が降ってきたりしたりもしましたが、予定通りの時間に列が動き始め、30分後ぐらいに販売ブースに到着しました。

とは言え、グッズは事前にネット販売を利用していたので、目当ては当日限定のガチャガチャのキーホルダー。何か当たったら嬉しいと思いながら2回廻して、可もなく不可もないデザインのものが出ました。いいのだ。やることに意味があるのだ。

最近入会したファンクラブの会員特典も同じ場所で配っていたので、それを頂いてから一旦離脱。さすがに何か食べようと思い、すぐそばのスタバに入ったら食事系のものが何もなかったので、そのまま出て、隣のアメリカンなカフェへ。2組しか先客がおらず、のんびり出来そうだと思ってソファ席に座ったけど、あっという間に食べ終わってしまって、そこまで時間を潰せなかった。その時点で、開場まで30分ほど。

スマホの電池が残り少なくなっていて、持ってきたモバイルバッテリーに繋げたけれど、ケーブルの方が調子が悪くて、なかなか充電されない。帰りは夫に迎えに来てもらうことになっていたので、電池が切れるような事態は避けたい。幸い、すぐそこにコンビニがあったので、ケーブルを購入し、充電することが出来ましたが、思わぬ出費でした。そんなこんなでウロウロしていたら、開場時間になったので、ライブハウスへ戻り、中へ。ドリンクスペースで飲み物をもらい、自分の席に行きました。

長時間座ることを想定されていないような硬い椅子でしたが、自分のスペースを確保できて良かったです。もらった缶ビールは持って帰ろうか迷いましたが、カバンが小さかったので、開演前に飲み切ってしまいました。

そういえば、以前、同じ系列のライブハウスに行った時は、ペットボトルは水かお茶ぐらいで、あとはカップでの提供だったはず。コロナ禍で、その場での飲食を強要することにならないよう、持ち帰れる形に変えたのかな。お酒は缶で、ソフトドリンクはペットボトルでの提供だったから、持ち帰る人も多かったと思う。

2階席から1階のフロアを見ると、開演15分前には、ほぼ満杯な様子。何度か詰めて欲しいと言うアナウンスもされるぐらいの混みようでした。

2階席もどんどん埋まっていき、会社帰りぽい人や、子連れの方も見えました。席が取れたのは幸運だったな。

場内アナウンスの後、会場が暗くなり、いよいよ開演。イントロダクションから始まったステージは、CreepyNutsがアーティストとしてさらに成長した姿で、大いに魅せてくれました。

盤石なセットリストで、最初から盛り上がり、1階のフロアの皆が手を挙げている様子は圧巻でした。3曲ぐらいごとにMCを挟み、ゆるい空気になっても、お決まりの前口上で、次の曲が何か気づくと歓声があがり、また興奮。緩急織り交ぜた曲順に、ワクワクしっぱなしでした。

曲の中には最新アルバムの収録曲ではない曲ももちろんあり、そのトラックが新しくなっていたり、DJプレイのソロ部分が、よりテクニカルなものになっていたり、まだまだ行くんだ、という気概を感じさせられました。

アルバムを聞いた時から、これはライブで盛り上がるんだろうなという曲は、当然のように盛り上がり、ちょっとチルなメロウな曲も、身体を揺らしながら聞きほれて、シンプルなトラックの曲での韻の上手さに唸らされ、大声を出せなくても、手を挙げて、手を振って、拍手して、手拍子して、めいいっぱい二人の音楽を体感できたと思います。

2階席でステージの全貌が良く見えたのも、楽しかったですが、ぎゅうぎゅうの中でステージから二人に見下ろされるのも良かっただろうなと思います。

次は武道館ライブに行く予定ですが、まだ席がわからないので、アリーナ席に行けるほどの強運を自分が持っていることを祈るばかりです。

CreepyNutsのライブはこれで、5回目ですが、毎回楽しくて、驚かされて、マジでこの人たち、のびしろしかないわ、って感じなんですけど、2階席で見かけた小学生ぐらいの子が、周りの大人と同じように手を挙げているのをみて、幅広い世代に愛される、息の長いアーティストになったんだなと感慨深くなりました。

私が言うのはおこがましいのですが、Rさんのパフォーマンス力、表現力が以前よりも大衆的、エンタメ的になっていて、より多くの人に楽しんでもらおうという気持ちがすごい伝わってきました。以前から『みんなちがってみんないい』などの歌い分けで、上下分けて歌ったりするのが、なんか落語的で面白いなと思っていたのですが、今回はさらに間の取り方などの演出で深みが増していて、よりステージが完成されているように感じました。

毎回、ステージ演出や、照明などにこだわっているのは分かっていましたが、今回は特に分かりやすい演出が多くて、チーム全体がより多くの人に楽しんでもらいたという気持ちがあることの表れなんだろうと思いました。

照明の演出の切り替わりによって、ここからサビだよ!盛り上がるよ!ハンズアップ!と照明でも煽られているようで、めちゃくちゃバイブス上がる!って感じでした。

本当にライブって楽しい!最高!って思わせてくれるステージで、2時間があっという間でした。

今回は特に自分にとって久しぶりのライブハウスだったし、最高のアルバムでセトリを作ってるから、あの曲で盛り上がる!こういうレスポンスしたい!って気持ちで臨んでいたので、ステージの二人と一緒に観ているお客さんたちと一体感のある盛り上がり方ができて、本当に行けて良かったです。

高揚冷めやらぬまま、迎えに来てくれた夫の車に乗って帰宅したのですが、ライブハウスの側の道を、グッズを身につけたたくさんの人がゾロゾロ歩いているのを見た夫が、「人気あるんだね。」と言ってくれたのが嬉しかったです。