私の事しか語れない。

日々の彼是。脳内垂れ流し。

恋しいのは青い空。

曇りや雨が続くと、気分が暗くなる。ジメジメして、身体が重くて、イライラする。

イライラするのは、ここ数日のことだから、PMSかもしれない。そうだとしても、すぐに婦人科受診しようとか、低用量ピル処方してもらおうとは思わない。そこまでじゃない気がするから。薬剤師がいないと買えないロキソニンは躊躇なく服用するくせに。

とうとう旦那が家に仕事を持ち帰るようになった。前から時々、家でも仕事をすることはあったけれど、私にまで手伝わせるのは珍しい。最終兵器嫁、投入、といったところか。それぐらい仕事量が多いということでもあるのに、残業の多さばかりを指摘してくる上司に対して、意地でも早く帰ってみせたくて、私を巻き込んでいるのだ。以前にも一度、まだ彼氏だった旦那の意地のために、深夜の会社でひたすらシュレッダーをかけ続けたことがある。あの時も、最終兵器彼女だと言って笑った。私だけが。

また、義父の体調が思わしくなくて、入院することになり、平日だったけれど、旦那の地元へ行った。前回は、車が故障していたので、新幹線だったけれど、今回は車で。旦那の体調を考えれば、新幹線の方が良かったのかもしれないが、新幹線での事件で大変なことになっていた日だったので、やはり車で正解だった。移動し始めたのは、事件の後だったけれど、きっと混乱していただろう。行きの3時間はノンストップだった。一度も休憩を取らずに運転し続けた。旦那が。私は横から話しかけたり、食べ物を渡したりしていたが、旦那の地元に近づくにつれ、暗くなり、天気も悪くて、気分まで暗くなった。幸い、義父の容態はそれほど悪くなく、まだ検査は残っていたけれど、すぐにどうこうという話ではなかった。一刻を争う状況ではないことは、最初の義母からの連絡でわかってはいたけれど、安心した。その日はホテルに泊まり、翌日、検査を終えた義父の見舞いに行き、医師から説明を受けてから、病院を後にし、昼食を食べて、旦那実家で、義母の用事を済ませてから、旦那の地元を離れた。

帰りは、さすがにノンストップというわけには行かなかった。高速に乗ってすぐのSAで、30分ほど仮眠した。その後も、眠くて仕方ないという旦那に代わり、私が運転した。自慢じゃないが、高速を走ったのは3回目だ。そのうちの一回は、教習だった。比較的、走りやすい道だったけれど、とにかく怖くて、手にも足の裏にも汗をかきながら、1時間運転した。とても上手とは言えない運転だったそうだけれど、1時間仮眠するより、私が運転したほうが、少しでも前に進めて良かったと言われた。

旦那は前より怒らない。疲れて、上司に頭にきていて、どうにかなりそう、とは言うけれど、ご飯を作って待ってる私に、書類を手伝う私に、朝、旦那に合せて起きる私に、労いと感謝の言葉をくれる。

嬉しくないわけじゃない。でも、やりたくてやってるわけじゃない。と思ってしまう。義務感というほど、差し迫ったものではないけれど、旦那に言われなければ、やらないことばかりな気がする。実際、旦那がいなければ、私の生活はまるで違う。当たり前だけど。

夏頃に行くかもしれないと言っていた海外出張は、旦那の出番がなくなった。このまま、年内は日本にいるだろう。一人の時間がなくなると、途端に私は嫁になる。嫁としての時間が増える。それは、嬉しいとか、嬉しくないとかじゃない。一人でいたって、自堕落に寂しく過ごすだけだし。でも、自分だけの時間が、ぐっと減る。一人で出かけても、友達と会っていても、旦那のことが頭によぎる。何時に帰ってくるのか、夕飯はどうするのか、明日は何時に起きるのか、私が一人で出かけることを怒っていないか。友達と会う約束をする時、いつでもいいよ、と言っていたのに、旦那に聞いてみるね、に変わった。

朝、大分の放火事件のニュースを見た旦那が、「単身赴任の夫を気にかけてほしかったんだって。」とニヤリとしながら言った。たとえそうだとしても、それで火をつけて子供を殺すなんて最悪以外の何者でもないと思った。どうして笑って言うのか、理解できなかった。大した意図は無いのかもしれないけれど、私は脅されたような気分になった。そんなことするわけないとわかっているけど。

今日も、旦那に「気をつけて行ってらっしゃい。」と送り出した。気をつけて、と言うだけで、通勤時の事故が減る、とネットで見てから、言うのがクセになっている。今日も雨が降っている。早く梅雨が明ければいい、高い気温と青い空は簡単に私の気分を上げてくれる。暑いのは苦手だけど、夏は好きだ。雨も必要なものだけど、私は晴れた青空を早く見たい。