私の事しか語れない。

日々の彼是。脳内垂れ流し。

これまでのおはなし。

何から話せばいいのか、わからないけれど、先月の半ばから、地方暮らしが始まった。

日本海側の地方都市に生まれ、10代の終わり頃まで過ごし、実家を離れて関東へと行き、30代の半ばまで過ごした。そして、今度は太平洋側の地方都市へ。

日本を横断し、徐々に南下している私の行きつく先は、どこになるのだろうか。

順当に考えて、ここが終の棲家になりそうではある。

できれば、もう少し都市部に行きたいと思っているが、先のことはわからない。

何しろ、関東で終わると思っていた私の生活の拠点が、思いがけず今の地方に移されることになったのだから。

先のことの前に、これまでのこと。

これの前の話では、引継ぎが始まる前夜であった。

不安を抱えながらも、期待もあった気がする。

正直、あまり思い出せない。なにせ2か月以上も前のことだ。

引継ぎ自体は、それなりに難航した。こちとら、誰かに仕事を託すなんて、初めての試み。それでも、社会人経験のある、派遣の方だから、それなりに事務は出来るだろうと思っていた。

が、しかし、予想に反して諸々期待の斜め下を行く相手であった。

よくよく聞くと、長く家業をしていて、久々の社会復帰だという。それは、申し訳ないことをした。けれど、私がその事実を知るのは、引継ぎ期間の終了前夜であった。

面談の難しさを思い知る。楽観と思い込みと先入観ばかりの面談であったことを、今は少し悔いる。

そして、教える難しさを学んだ。2か月の引継ぎ期間で、半分ぐらい資料作りに費やしていたが、あまり活用されてないのが泣ける。

それでも、希望と向上心を持って引継ぎを受けてくれたことには感謝している。

ルーティンワークである事務作業はとにかく回数をこなすしかなく、何を伝えるにしても、「慣れですから。」としか言えないのは、もどかしくもあった。

引継ぎをし始めてほどなくして、事務所の後輩女子が女子会を開いてくれた。

同年代ばかりの事務員女子との飲み会は最高に楽しかった。

引継ぎが始まる前には、先輩が飲みに連れて行ってくれたり、事務所の同年代の人たちが飲み会を開いてくれたり、送別特需とも言える状態だった。

事務所の送別会も開いてもらい、皆さんに別れを惜しんで頂けたのは、少し嬉しかった。飲みすぎていたこともあり、挨拶の時には、泣いてしまった。

引越し期間として、丸一週間お休みを頂けたので、最後の出勤日の後からは怒涛だった。

とはいえ、夫が機転を利かせて、引っ越しの荷造りも荷解きもしてもらうプランをお願いしていたので、大変だったのは、物の選別とごみ捨てだった。

また、引っ越し屋の都合で、日程が週の半ばだったので、色々諦めて1日遊ぶ日にして、平日のディズニーシーに行ってきた。

本当は、暗くなる前に帰りたかったけれど、諸々欲張ったせいで、結局夜まで遊び倒した。今後は気軽に遊びに行ける距離ではなくなるので、最後に遊べたのは本当にうれしかったし、クリスマスショーが始まったばかりだったので、観られて良かった。すごく好みのレビューショーだったので、来年も観たい。

夏にオープンしたばかりの新アトラクションにもどうしても乗りたくて、3時間近く並んだ。途中、翌日の引っ越しの話し合いをしていて、夫に罵られて、腕をつ練り上げられて、激しく喧嘩してしまい、まぁまぁ泣いた。後ろに並んでいた人には楽しい気分に水を差して申し訳なかったし、いい年して人前で喧嘩してしまったのは、とても恥ずかしかった。とはいえ、長い待ち時間だったので、仲直りもその間に出来た。気が短いけれど、あまり引きずらない人なので、助かる。私の方が全然許してない。全然根に持ってる。

新しいアトラクションはとても楽しかったけれど、私には少し怖かった。最新技術が素晴らしかったので、3時間並んだ甲斐はあった。もちろんファストパスが取れたら最高だったけれど、着いた時には終わっていたので仕方ない。

ディズニーのアプリが最高に使えるので、待ち時間を精査しながら、乗るアトラクションを決めたりできるのはとてもありがたい。

ただ、お土産屋さんに何が売っているのか調べる機能に気が付いたのは、帰りの電車の中だったのが、悔やまれる。欲しいものがあったけれど、売っている場所がわからず、時間もなかったので断念したのだ。しかし、アプリではパークに行った当日に限り、パーク内で販売しているものを通販で買うことができたので、それを利用した。

結果的に欲しいものを買えたので、とても良い機能だけれど、送料が高かったので、パーク内にいるうちに売っている場所を探せたらベストだった。

引っ越し当日は、荷造りをお願いしているとは言え、指示と掃除はしなくてはならず、朝からバタバタだった。次々と積みあがっていく段ボールに自分たちの物欲と愚かさを見せつけられるようであった。朝から二人がかりでどんどんと荷造りをしてくれて、結局昼過ぎまで荷造りに時間がかかった。終わる頃にトラックと荷積みのスタッフが来てくれて、次々に荷物をトラックに積み込んでくれた。あまり大きい家具は持ってないので、余裕かと思っていたが、物が多くて、トラックの荷台に余すことなく、荷物が積み込まれた。

夕方には積み込みが終わったので、最後のごみ捨てをしてから、引っ越し先へ移動。

4時間近くぶっ通しで夫が運転してくれて、夫の実家に着いたのは夜中だった。

ただ寝るだけのための家があるのは有難い。

翌朝は、新居へ移動し、荷物を迎え入れる準備をして、トラックの到着を待った。

荷物は昨日積んだトラックで来たが、作業員のスタッフさんは、県内に数台しかないという、ミニオンのラッピングがされたトラックで登場して、ちょっとテンションがあがった。

荷物の搬入も怒涛のように行われ、どんどんと部屋がダンボールまみれになって行くことにまた少し絶望した。設置場所は決めてはいたが、使い勝手が悪そうで移動してもらったりもした。

午後には荷解きの人が来てくれて、どんどん荷物は開けられるが、仕舞い方をあまり考えてなかったので、混乱した。それでも、書斎以外はその日のうちに片づけられたので、とても助かった。開梱しながら、さらに選別したので、またゴミが出てしまった。

しかし、調べると新居のある自治体では、自分でごみ焼却施設に持ち込みが可能で、その種類を問わないというので、車いっぱいにごみを積んで焼却施設に持ち込んだ。

そのまま役所に行き、転入届けを出したり、警察署に行って免許の裏書きをしてもらったりした。

移動中にスタバを発見して、とてもテンションが上がった。この土地で生きていけそうだと思った。しょっちゅう行くわけではないけれど、存在してくれてるのは心強い。

翌朝は、自分の車で会社までの通勤路を往復した。それから練習も含めて毎日のように家と会社を往復している。

運転する前はとても不安で、夫にも周りの人にも通勤の不安を吐露していたが、1週間ぐらいで、まぁまぁ慣れた。不注意で危ない場面には何度かあったが、どれも大事には至らず、まだ車に傷も付いてない。

運転しないと生きていけない土地は、運転しやすい土地でもあるのだ。

週明けから出社だったので、週末には買い出しに出かけ、食材を買い込んだ。

近所のスーパーがあるので、買い物には困らない。

新築ではないけれど、築浅物件の新居は動線が良いので、料理も片付けもしやすい。

今までにないぐらい、洗い物が捗る。

また、風呂も今までにない機能が色々あるので、毎日湯船に浸かれる。光熱費が爆上がりしてそうで、怖いけれど、冬場に温かい湯船に浸かれる幸福を金を出して買いたい。

元々地方の人間なので、地方都市の暮らしに違和感は無い。むしろ、向いてる気がする。懸念していたバレエも、近場に大人バレエのレッスンをしている教室があったので、年明けには体験に行くつもりだ。

 まだまだ運転には不慣れなので、気軽に寄り道などは出来ないが、今のところ楽しく暮らせている。

 といったところで、これまでの話でしたー。