私の事しか語れない。

日々の彼是。脳内垂れ流し。

大事なのは段取りみたい。

あっという間に学生共の夏休みも終わり、9月になっちゃいましたね。

本当は、今月から後任の方に入ってもらい、引き継ぎをしていく予定だったのですが、未だ後任が決まっておらず、なんか詰んでる感半端ないです。

それはさておき、映画観てきました。推しが出てるやつです。

『引っ越し大名』です。

日舞台挨拶のチケットは当然のように落選したので、中継のある劇場に行って、画面越しに舞台挨拶も観ました。

気心の知れた共演者に挟まれて、いつになく楽しげな推しが可愛かったけど、やっぱり会場にいる観客の皆さんへの嫉妬が抑えられず、生で観られない悔しさが多少勝ってました。

映画本編に関してはネタバレ含むので、わけます。

 『引っ越し大名』は実在の大名を題材にした時代劇。なのですが、星野源さん演じる主人公が時代劇ぽい型にはまっていないので、重々しくなくて観やすかったです。

冒頭から男色、引っ越しのキッカケも男色というのに笑ってしまいましたが、ミッチー大名は素敵でした。舞台挨拶の時もミッチーらしくサービス精神と気遣いに溢れてて、ああ、これは好きになるなぁとなにか納得しました。

星野源さんも、ナチュラルな演技で、なんていうか、童貞臭い役似合うよなと思ってしまいました。話が進むに連れて、顔が精悍になっていくのも、とても良かったし、へっぴり腰な所とかも無理なく、誇張しすぎることもなくやっているのが、すごいなと思いました。

話自体はとても興味深く、史実と知って、とても驚きました。国替えなんて言葉も知らなかった。引っ越しの極意は、これから引っ越しを控えている自分にもとても、ためになりました。

引っ越しを題材にと言いつつ、道中のことよりも、資金集めや、人集め、荷造りの下準備などに時間を割いているのが面白く、引っ越しは、移動するずっと前から始まっているのだと気づきました。

断捨離とか見切りとか、耳が痛かったわー。家の整理なんて全然出来てないし。色々捨てたり、詰める準備したりしておきたいのに。荷造り自体は会社の金で解決する気満々なんだけど、いらないものぐらいは分けて置かないといけないよな。

城からの搬出の場面で、割いた竹を柱などに貼って養生してるのに関心しました。そんな昔から養生をするという考えがあったことに驚きました。

引っ越しを通じて主人公が成長していく様を観るのも面白かったですが、お上の意向に振り回される藩主と藩士達に、現代のサラリーマンの姿が投影されて、胃が痛くなりました。

色々考えてくれてるんだろうけど、社長の意向で夫婦共々異動する自分たちのことを考えて切なくなってしまった。クビになって、帰農じゃなくて専業主婦になるのも嫌だったから、有り難いんだけどねぇ。いつの世も仕える身ってのは、楽じゃないですね。

金に煩い上司も、厳しい上司もいれば、力になってくれる仲間もいるのも時代関係ないものですね。

星野源さん主演ということで、女性客が多そうですが、ぜひ、サラリーマン世代の男性が観てもらいたいと思う映画でした。

さて、私の推しはというと、今までにないような肉体派な役どころで、脳筋とか筋肉バカとか言われる類の役でしたが、底にある知性と品性は隠せないものなんだなと思いました。声を掠れさせてるのは、役作りとして、やり過ぎじゃないかと思いましたが、肉体美を惜しげもなく披露してくれて眼福でした。アドリブのシーンは、やっぱりやり過ぎだと思うけど。殺陣のシーンは流石というほどの大立ち回りで、最高にカッコ良かったです。

プロモーション活動でも、終始楽しそうな姿を観ることが多く、個人的に念願だった星野源さんのラジオにも出演してくれて、この映画に出てくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。

特典欲しさに買っておいたムビチケカードをまだ使えてないので、もう1回観に行きます。