私の事しか語れない。

日々の彼是。脳内垂れ流し。

徒然なるままにするとこうなる。~出張までの所感~

夫が出張に行くまでの備忘録として。

 

5月30日

社長から夫と共に呼び出しを受ける。新しくなってから初めて本社の応接スペースに入る。総務にいる同僚女子に珍しがられた。何の話にきたのか、薄々感じただろうが、まだ報告できなくて申し訳ない。彼女は口が固い人なので、話しても大丈夫だと思うのだが、どうだろう。

とりあえず、来月の半ばから、夫だけが出張に行くことになった。期間は約2ヶ月。

以前の話し合いで、急に決めたり強行したりすることはない、と言われていたが、準備期間2週間は、十分、急です、社長。

最初の頃よりは、ずっと気持ちは落ち着いている。やはり現地を見たのが大きいのだと思う。

社長も、まだ社長じゃない頃、同じ事業所に所長として勤務していたらしい。

生活に不便はないとか、住むには悪くない、というようなことを言われた。

ほぼ退職決定かと思っていたが、私も異動させてもらえそうで、驚いた。

とりあえず、お金の心配が減ってくれれば、それに越したことはない。

生活の面で不安はあまりないが、やはり田舎に行くことに変わりはなく、今のように、会社帰りに遊びに行くことはなくなるだろう。

平日に習い事に行くのも難しいかもしれない。近くにバレエスタジオがあればいいのだけれど。

私が好きなミュージシャンはだいたい全国ツアーをやってくれるので、必要であればガンガン都市部に行くつもりではある。

推しの舞台やら、映画の舞台挨拶やらは、行けなくなることが多くなるだろうが、当たってから言えって感じなので、応募はしていくつもり。

推しの舞台は東京だけみたいだから、チケット取ってから考える。必要であれば新幹線で日帰り弾丸ぐらいいくらでもしてやる。チケット取れる気しないけど。

私の異動は、とりあえず2ヶ月以上は猶予があるが、夫の方は2週間なので、早速ナーバスになっているようで、少々面倒くさい。

それでも、2ヶ月ぐらい自由の身でいられるのが超嬉しいから、頑張ってサポートしようと思う。まずは、ディズニーかな。

 

 6月2日

夫が会社関係の人にBBQに誘われたというので、同行する。最初は、庭先でやるのかと思ったら、BBQができるとこに行くと言われ、結果的には海の家だった。詳細がわかったのは前日で、念のためにビーチサンダルを持参したのが大正解だった。

いい年して恥ずかしいが、人見知りなので、会社関係の人とはあまり絡まず、ほとんど同僚の子供に遊んでもらっていた。

普段、子供と接する機会がないので、何をすればいいのかわからなかったが、貝拾いやら、蟹拾いやら、砂遊びやら、海には遊びがたくさんあって、助かった。

同僚2名が、二人ずつ女の子を連れてきていたので、7歳から3歳までの幼女と絡みまくりだった。みんな、普段ちゃんと躾をされてる良い子達だったので、困らされることはなにもなく、ただ可愛いと愛でていればよかった。

皆それぞれ面白くて可愛かったが、特に5才児が懐いてくれて、手を握ってくれたり、「一緒に遊ぼう」と声をかけてくれたりして、とても可愛かった。

また、3才児も、絵に描いたようなキューピーちゃん体型で、見ているだけで和んだのに、彼女が立ってる後ろにしゃがんでお話してると、めちゃくちゃナチュラルに膝に座ってきて、萌え死ぬかと思った。さらに、彼女はしっかりとお喋りはできるものの、まだ舌が回らないらしく、サ行がタ行になってしまったりするのが、ピノコみたいで、めちゃくちゃ可愛かった。

そんな彼女たちの可愛さを堪能できるのも、日頃きちんと彼女たちを育てている親がいるからなんだよな、と何度も思った。

一緒に遊んでいると、子供好きとか、子供のお世話ができるタイプと思われそうだが、1日のうちの、たった数時間のことなんだから、そりゃ、終始にこやかに接せられるわ、と思う。

そう思うと余計に、私が子供を持つなんて、無理なんじゃないかと考えてしまう。

BBQをやった海は、初めていく海岸で、こういう機会じゃないと来ない場所だった。

貝殻やシーグラスを沢山拾ったのも初めてだったし、自分が磯の蟹をつかめるタイプだってことも初めて知った。夫が釣りを出来るのも知らなかった。

横浜を離れる前に、少し早い海の思い出ができて、本当に良かった。

 

6月4日

今度は、社長の方が、こちらの事務所に来て、夫の出張が正式に言い渡された。

私の方は、まだよくわからない。

2ヶ月の出張のうちに、異動先の上長と揉めて、話が立ち消えになったりしない限り、異動も本決まりになりそうだ。

実感が持てないので、具体的な不安も沸かない。

それでも、終わりがあることはやっぱり悲しくて、バレエに行くと、あと、何回来られるんだろうと思ったりする。月謝制なので、早めに辞めなければいけないかもしれない。

 

6月5日

夜に、夫と一緒に専務との会食があった。が、夫が仕事が終わらず、1時間半ぐらい遅れてきた。その間、専務と二人で飲んで食べたけれど、正直、何を話していいか、わからなかった。気さくな方なので、色々話はするけれど、結局、当たり障りのないことばかり話した気がする。

異動先の土地の良さや、地方都市の住みやすさなんかも話したけれど、平日に仕事しかしない人の話だと思った。

遅れてきた夫は、空腹で飲んだからか、すぐに酒が回ったらしく、何度も席をたった。

仕事で上司と衝突したらしく、酷く落ち込んでいた。

座り込んでしまった夫とタクシーに乗ったが、タクシーの揺れが気持ち悪くて、私のほうがダウンしてしまった。

飲んでる間は緊張感で平気だったけれど、ほとんど食べずに飲んでいたのが災いした。

 

6月6日

気がついたら、辛うじて寝室にはいるものの、布団に頭だけ乗せて眠っていた。

とりあえず着てるものを脱いで布団に入った。メイク落とさずに寝るのが久しぶりで、少し怖い。

目覚ましでいつもどおりの時間には起きたけれど、昨夜のうちにやっておくべきことが何も出来てないので、取り急ぎ風呂だけ入って、自分の弁当だけ持って夫の運転する車に乗った。結構、気持ち悪い。

まだ始業には早いので、1時間近く車で寝てから会社へ行く。

胸焼けが酷い。午前中に何度か吐いて、胃薬を飲んで、麦茶をガブガブ飲んだ。

昼休みは更衣室で完全に横になって眠った。弁当は食べられなかった。

起きたら、お腹は空いていたので、少しでも満たそうと、味噌汁を飲んだ。

結局、気持ち悪さは帰る直前まで抜けず、夕方に痛み止めを飲んで紛らわせた。

自宅最寄り駅に着く頃には、だいぶ楽になったので、買い物して帰宅。

無性にジャンクなものが食べたかったので、家にある小さいカップ麺を食べた。

何度もリバースして、午前中をほぼ液体摂取だけで過ごしたので、さぞかし体重が減ったことだろうと思ったが、帰宅後に色々食べたせいか、液体が重いからか、むしろ体重が増えていて、ガッカリした。

 

6月13日

帰宅すると、カード会社から引き落としが出来なかったことを知らせるハガキが届いていた。

 先々週には、前月の家賃の引き落としが出来なかったことを知らせるハガキが 来て、慌てて対処したばかりなのに、今度は夫のカードか。なんなんだ。何度目だ。

何度同じことするんだ。なんで分かってくれないんだ。なんで裏切るんだ。

ぐるぐるしながら、夕飯を食べて、夫の帰るコールを待たずに布団に入った。

なんでだろう、どうすればいいんだろう、これからどうなるんだろうと思うと、泣けてきた。涙が溢れて止まらない。

気がつくと夫から電話が鳴っていた。帰るコールに答えながら、ふと、怒ってるの?と聞かれたので、カードのことを話した。話してる間にまた涙が止まらなくなった。

帰ってきた夫の顔をみても、まだ涙が出る。夫は徐に件のカードを出すと、ハサミで切った。なんのパフォーマンスなんだろうと思った。そうするなら、もっと早くしてくれ、と思った。風呂で顔を洗い、タオルで瞼を冷やしながら眠った。

大丈夫だ。私も働いている。逃げようと思えばいつでも逃げられる。私は大丈夫。

 

6月14日

夕方から会社でBBQの予定なので、電車で出社。少し早く出る夫と一緒に家を出た。

早いぶん、電車は空いている。そのまま行くと着くのが早すぎるので、駅のスタバで朝食を食べてから、ラジオを聞きながら、歩いて会社に向かった。面白いラジオで笑うと気分があがる。

夕方からのBBQは、正直、苦手。それでも、飲みながら喋って、沢山食べた。

途中、何度か上司につかまる。昔は良かった話と、俺はすごい話は、どの世代まで聞けばいいんだろう。本当にウンザリする。でも、先日、web記事で相談に答えてた方が言っていた、「話し方が面白ければ聞いてもらえる」というのが、真理なのかもしれない。まぁ、上司はただのオッサンで、漫談家でも噺家でもDJでもないからな。つまらなくて当然。アルハラパワハラとセクハラに塗れた昭和の飲み会は、あとどれぐらい続くんだろう。お開きにしようという直前に、上司が他の人に絡んでガンギレしていた。

マジギレしてるとこ初めて見た。正直怖かった。キレてるのも怖いし、楽しい宴席でキレてしまうのも怖い。内容は、ようするに自分の事務所の人間や職人を見下すなってことだったけど、そんなにキレてまで守りたいなら、酔いの雰囲気にまかせて簡単に頭叩いたり、自分に合せて飲ませるの止めてほしい。私達は、上司の部署の部下ではあるけれど、ファミリーになったつもりはないぞ。ふざけんな。

4時間以上の飲み会で、とても飲みすぎた。夫には朝から釘をさされていたのに、ついぞソフトドリンクを飲めなかった。フラフラになりながら、ラーメンを食べて、タクシーで帰宅。そのまま布団に倒れ込んだ。

 

6月15日

二日酔い。この間、二日酔いになったばかりなのに。情けない。夫にも怒られた。自分でもそう思う。スマホを確認すると、BBQでずっと喋っていた同僚の女性から前日のうちにきちんとした挨拶のラインが来ていた。恥ずかしい。彼女はちゃんと意識を持ったまま帰ったのに、私はなんだ。いい年した大人なのに、自分の限界も知らず、管理できないのかと思うと、泣けてきた。会社の飲み会には、あと何回出るだろう、二度と二日酔いになるほど飲みたくない。強くなれないのなら、飲まないしかないのだ。

日中は、月曜から出張に行く夫の荷造りの準備をしたりしたが、ほとんど進まなかった。

夕方、帰宅してきた夫と足りないものなどを買いに行くが、結局、全部は揃わず。

仕事もまだ終わってないという。こんなにも余裕のない、出張前の休日は初めてだ。誰のせいだ。

 

6月16日

夫のほうが先に起きて、部屋で仕事をしていた。昼を買いに行ったりはしたが、ほとんど何もせず、夫の仕事をする姿を眺めた。

夕方、一段落したというので、荷造りを終わらせ、足りなかったものを別の場所に買いに行き、宅急便の営業所に、直接荷物を送りに行ったら、なんだかんだを言われて、スムーズにいかず、イライラした。結局、希望通りに届いたので文句はないけれど、変に時間がかかってしまった。

帰宅後、夫は、さらに仕事を進めて、結局21時を過ぎた。それでも、終わってはないらしい。

出張に行き、そのまま異動するかもしれない人間にやらせるものだろうか、と疑問に思うが、夫が要領が悪いだけかもしれないし、よくわからない。

夫が使っている会社支給のPCも調子が悪く、買い替えを希望したらしいが、軽くあしらわれて、何も進まないまま、そのまま使っていたら、上司の方から、「PC変えなくていいのか。」と声を掛けられたそうだ。意味がわからない。もっと早く言え。

やっとすべての準備が終わって、食事に出たのは22時近かった。焼き肉は美味しかったし、食べ過ぎた。

 

6月17日

私のほうが早く出るので、夫に見送られてお別れ。色々心配で不安。今までの出張とは、なんだか、何もかも違う気がした。

出社後、上司に、夫の様子を聞かれた。普通に話しながら、心の中で知るかボケと呪詛を吐く。出張前の休日が潰れたのは、上司のせいにしてしまいたい。

出張先で様子がおかしいようだったら、教えて欲しい。などと言われる。

わかりました。と答えたけれど、振り返って、心の中で全力で舌を出しながら、言うわけねーだろ、バーカ。と叫んだ。

そもそも、部下の出張先の様子を、いくら同じ会社だからって、部下の家族から聞こうっていうのは、違うんじゃないの。

夫が私に言ってくることは、社員同士の会話じゃなくて、夫婦間の会話なんだから、上司に報告するわけないだろ。アホか。

夜は、寂しくないように、好きな味のビールを買おうと思ったら、売り切れていた。夫に隠れて飲もうとしたのが、悪かったのか。諦め悪いのでネットで探すつもり。

誰も待たなくていいので、さっさと布団に入った。それでも、暗いのは嫌なので、少しだけカーテンを開けて眠った。