私の事しか語れない。

日々の彼是。脳内垂れ流し。

知るための距離を知りたい。

昨年、ちゃっかりエキストラとして参加した、推しの出演映画、『嘘を愛する女』が公開されたので、観に行ってきました。

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当初は、残業続きで帰りの遅い夫に内緒で、会社帰りにササッと行ってくるつもりだったのですが、なぜか、当日になって夫が体調不良で欠勤することになったので、仕方なく、チケットを取った旨を白状することになりました。嘘はいけませんね。

とは言え、夫の体調不良も、どちからというと疲れが原因のもので、でも、それだけだと欠勤理由として弱いので、上司には熱が出たと言ったそうです。嘘も方便か。

というわけで、夫の許可を得て観てきた映画の個人的な感想です。

もちろん、ネタバレするので、悪しからず。

 試写会も初日舞台挨拶も、自分の徳だか運だか、人脈だかが足りずに観に行くことは叶わなかったので、普通に公開されてから行きました。

しかし、なんかTUTAYAさんのバックアップがすごくて、宣伝活動もしまくりで、予告やら、なにやら色々観てからだったので、ちょっと前情報入れすぎたなとは思ってました。

あらすじとしては、5年同棲してた恋人が倒れたことで、名前も経歴も全部嘘だったことが発覚し、昏睡状態の恋人に聞くこともできず、探偵を使って、恋人の真実を探しに行くというお話なのですが、正直、あらすじ聞いたら、なんとなく流れ見えますよね。

そこまで大どんでん返しという展開もなく。途中、肩透かしくらったぐらいかな。

だから、話としては面白いけど、引き込まれるってほどではなかった。もしかしたら、小説のほうがしっくり来るのかもしれない。

先に映画を観たくて、小説版は買ったまま放置してたので、早く読もう。

映画としては、恋愛、サスペンス、ロードムービーって感じで要素は色々あるんだけれど、最期まで観て感じたのは、これは、主人公の長いノロケ話なのでは?ってこと。

主人公の女性は、デキるキャリアウーマンの気の強い、謝れない女で、全然共感できるところはないんだけど、それ故の危うさみたいなのには、魅力を感じました。公開前のインタビューで、主演の女優さんが、「監督に嫌な女を演じて欲しいと言われた。」と話していたとおり、嫌な女でしたが、なんか、その奥の弱さとか、幼気さを感じて、憎めない。憎めないというか、桔平が嘘を吐き続けながらも、一緒に暮らしていた理由がわかる気がしました。

主人公は、桔平の過去を探しながら、二人で過ごした日々を回想するんだけど、その中の桔平が、すごく良かったです。イチャイチャしてるとこも、喧嘩して辛そうにしてるとこも、日常って感じがすごく良かった。なんか、夢が広がる。

桔平の壮絶な過去がわかるシーンは、すごく辛いんだけど、ごめんなさい、推しがスクリーンにアップになってるだけで、ニヤニヤが止まらなかった。あと、過去がひどすぎて逆に笑ってしまった。なにこれ酷すぎwwwみたいな。

周りの席のお客さんから、何度もすすり泣く声が聞こえたので、泣ける映画には違いありません。そもそも、私は推しを堪能しようと思って映画観に行ってますから、目的が違うってことで。

俳優陣がとても豪華で、特に中盤のシーンは、吉田鋼太郎さんだから、保ったんだろうなって感じでした。正直、なんでここにこの人?って思うような起用もありましたけど、そういうものなんでしょうね。

主人公には、共感できませんでしたが、桔平のストーカーロリータ娘には、とても共感できました。素性も、多分、名前も知らないけど、外見と佇まい、クセを幾つか知ってるそれだけでも、「好きになるには充分です。」私も、そう思います。私の推しに対する好きも、そんな感じなんだと思います。

ポスタービジュアルが出た時から、ベッドシーンやらキスシーンが話題になってましたけど、内容的には、リミスリの方が好みだったかな。でも、何気ないイチャイチャが観れたのは、良かった。普通の恋人同士でも絡みって、意外と観たことなかったわ。

そういえば、自分がエキストラで参加したシーンですが、場面は使われてましたが、自分は少しも写ってませんでした。そんなもんよね。でも、あの空間の中にいたんだと思うと嬉しかったです。ただ、なぜか、むしろ、主人公達との距離をより感じました。

スクリーンの向こうは、遠いです。