私の事しか語れない。

日々の彼是。脳内垂れ流し。

夢の外へ。

私の推しが出演してる映画、『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY』の話をします。

sleepingbeauty-movie.com

先月から公開してるけど、地域によっては、これから公開始まるとこもあるみたいなので、折ります。

以下、ネタバレしかしない。

 プロモーション始まってから、ちょこちょこ出る推しの出演時のビジュアルがめちゃくちゃ好みで、公開楽しみにしてました。

予告とか、あらすじとか見た限りだど、観た後に疲れたり、頭痛くなる感じかなって、勝手に思ってた。

初日の舞台挨拶イベは、チケット発売直後に撃沈。マジで、ああいうのにコンスタントに参加できる人達は、どんな技使ってるのか、教えてほしい。そして、私の分もチケット取ってほしい。

とりあえず、前売りは買ってみたんだけど、予想以上に上映する劇場が少なくて、一番近くて新宿だった。若干遠い。

夫には、推しの話はしてないし、映画に一人で行くのもいい顔されないので、いつ行こうかなと思ってたら、新宿で、上映後のトークショーイベがあることを知る。

その時点では、出演者は監督だけで、まぁ、どう考えても推しは来ないだろうなと思ってたけど、せっかくなので、チケットゲット。

平日のレイトショーの時間だったので、帰りは遅くなるのがわかってた。夫には、友達と飲んでくると嘘を吐いて、一人で観に行った。そんな嘘をつかなきゃいけない夫婦関係て、なんだろうね。

 

さて、本編。もちろん、推しが目当てだし、予告やインタビューで、過激な絡みとか濡れ場があるのは知ってたから、ドキワクしつつ、推しの登場を待ってました。

本編の推しはめちゃくちゃ可愛かった。なんか、ふわっとしてて、浮遊感ある感じで、ちょっと間延びした喋りとか、ゆっくり表情変わるとことか、脱力した感じの座り方とか、超可愛い。最初にアキをポラで撮るシーンで、カウンターの椅子の背もたれに足を引っ掛けるようにして座ってるのが、カイトの性質を表してるっぽくて好きなんだけど、あれは、演出だったのか、自分からやったのか、気になる。

絡みのシーンは、予想以上にガッツリ絡んでたけど、フラッシュみたいな演出で、じっくり見せる感じじゃなかったから、ああ、絡んでるな、ぐらいの気持ちで見れた。

映画のストーリー自体、難解とういか、どうとでも取れるような感じで、色んな解釈ができるなって思った。私はそういうの観ると、すぐに考えるのを止めてしまうので、映像美とか、音楽の楽しさとか、演出の面白さとか、そういう魅力があるので、十分なんだと思う。

レコード会社がやってるだけあって、音楽がすごく良かった。普段聞かないようなクラブミュージックに、すごくテンションがあがった。音に合わせた演出も多くて、MVのようにも見れるけど、音を聞かせるための演出というよりも、音を効果として使ってる感じで、やっぱり映像ありきなんだ。

主演の女優さんもすごくて、ヌードのシーンとか、激しめの絡みとかあるから、体当たりとか言われちゃうんだと思うけど、脱いでることが、そんなに気にならない人だと思った。そこは重要じゃない、って思える。それよりも、演じ分けの方がすごくて、10代のキラキラ感も、29歳のメンヘラ感も、30歳の大女優っぷりも、全部無理がなくて、演じすぎてる感じがなくて、思わず、どれが本当なの?と思った。

トークショーでは、その主演女優さんも出演してくれて、役じゃない状態も観ることができたんだけど、もちろん綺麗で、素敵だけど、なんか自然体な感じだった。ちゃっかり、サインも頂いて、握手もしてもらった。そっと触れるような握手で、わりと生活感のある手だなと思った。監督にもサインと握手をして頂けて、監督の手が冷たかったのが、なんか印象的だった。

 

で、本編は、どんどん場面が変わって、これがいつなのか、現実なのか、妄想なのか、これは誰なのか、観てる方も混乱する。ちょうど、話の真ん中あたりで、カイトとの幸せな日々を回想してて、こっちまで、それを拠り所にしたくなった。

一応、映画の中では、主人公のアキが、夢の世界をぶち壊して、目を覚ますんだけど、クライマックスのガンアクションのシーンが、キングスマンみたいで、血飛沫の代わりにカラーパウダーが舞い上がって、悲壮感やグロい感じがなくて、観ててワクワクした。拷問とか、レイプとか酷い描写はあるんだけど、過剰過ぎる感じで、逆に生々しさがないから、そんなに嫌な感じがしなかった。漫画っぽいなって思った。

ラストシーンの、サーカス小屋でカイトと本当にお別れするシーンは切なくて、アキが子供みたいに泣くのが、ちょっと可愛くて、微笑みながら、別れを告げるカイトは優しいけど、残酷だなと思った。

私が見た限りでは、一度も、カイトの方からアキにキスしてないんだよね。髪にとかはあったけど、唇に触れるのはいつも、アキの方から。

カイトは、受け入れて、与える方なんだ。それは最初から。積極的にするのは、写真を撮ることだけで、あとは、全部、「いいよ。」って言うだけ。

それでも、アキの笑顔を見た時に、あれ?って思う顔に、何かを見つけた感じがしたんだけど、それも、勝手な解釈だよな。

多分、監督の中には、それなりに正解があるんだろうけど、答え合わせはしてもらえないから、勝手に解釈するしかないか。

私としては、カイト含めて全部夢でもいいかなって思ったけど、できれば、フロイト的な解釈で、無意識の共有があるとして、夢も繋がってればいいと思う。

夢の世界はアキのものではあるけど、カイトのものでもある。カイトの夢の中には、全然違うアキがいたのかもしれないな、とか、思うのは自由だ。

夢の象徴であるブッチが、予告を見た時は、悪役なのかなと思ったけど、異様なのは見た目だけで、むしろ、少年ぽさが残る声とか、自由なアクションとか、軽さがいいなって思った。若い子なのかなと思ったら、20代半ばだったわ。それで、あの自然さ、すごいな。そして、推しの事務所の後輩くんだったよ・・・。

 

結局、3回観た。見るたびに、好きだなと思う。推しが素晴らしいのは当然として、映画としても面白い。愉快な話じゃないのに、爽快感があって、駆け抜けていく感じが気持ちがいい。DVDで、詳細チェックしながら観るのも楽しそうだけど、やっぱり音楽が素敵だから、映画館の音響で音に塗れながら推しの笑顔を見たいかも。

なにより、映画館の大きなスクリーンで、推しの顔を身体を堪能させてもらえるのって、本当にありがたいです。

 

来年も推しの出演映画の公開がすでに2本決まってるのも、それも沢山みたいなぁ。

観に行く時、夫にはなんて言おう。

ちなみに、嘘をついた1回目だけで、あとは黙って行きました。