私の事しか語れない。

日々の彼是。脳内垂れ流し。

思いつく週末。

特に予定を入れていない週末は、家のことをして、ぼんやりテレビを観るか、本を読むかしてる内に過ぎて行きます。

土曜日は、図書館へ出かけたぐらいで、あとは、洗濯したり、掃除したり、翌週のお弁当のおかずを作ったりしました。わりとしっかり掃除をしたのは、多分、数週間ぶりなので、重い腰を上げた自分を褒めてあげたい。図書館へは車で行きました。週に一度ぐらいは、車を動かさないと、バッテリーが上がったり、タイヤが変形したり、エンジンに油が回らなくて不調をきたしたりするらしい。決まった道しか通らないので、あまり練習とはいえないかもしれませんが、苦手な後ろ向き駐車をするのに、ちょうどいい広さの駐車場があるので、駐車の練習にはなります。とは言え、昼前に出かけると、ちょうど道が混み始めていて、駐車にも手こずりました。できれば、隣が空いてるスペースに止めたいのですが、あいにく、そこしか空いてない。なんとなく角度を決めて、ハンドルを切るけれど、隣にぶつけそうで、怖い。躊躇して、切り返してを繰り返し、ようやく止めたところで、隣に駐車した車の中の人と目が合いました。多分、私が車を動かしてる間に、突っ込んで来られるんじゃないかと気が気じゃなかったんだろうな。とんだ真夏の恐怖体験だね★などと思いながら、お盆の割に人がいる図書館で、適当に本を選んで帰ったのでした。

日曜日は、久々に布団を干しました。それも数週間ぶり。ようやく、毛布も洗うことが出来ました。エライぞ、私。次は旦那の冬物パーカーを全部洗わなければ・・・。道のりは遠いな。この日も、特に出かける予定を入れていなかったのですが、前日に家事っぽいことは済ませていたし、ゴロゴロしてるのも勿体無いな、と思い、急遽出掛けることに。行こうかどうか迷っていたイベントがあったので、それに行ってきました。

https://www.instagram.com/p/BJFDoDuDPn3/【ピンぼけしてる】

羽海野チカの世界展』漫画家の、羽海野チカさんの原画展。開催されるのは2回目ですが、行くのは初めて。前から行きたいと思っていたのですが、結構な人気らしくて、躊躇してました。でも、そろそろ終わっちゃうし、お盆だから、まだ空いてるかも、と勢いで行ってきました。開場は、西武デパートの特設会場。私が入った時は、そこまで混雑しておらず。でも、ふと後ろを振り返ったら、結構な人が入っていました。来場者は、私のような、女性一人の方から、友達同士、家族同士、カップルで来てる方など様々。意外というか、さすがというか、男性のお客さんが多いのが印象的でした。現在連載中の『3月のライオン』は、青年誌である、『ヤングアニマル』に掲載されてるのも関係あるんでしょう。

展示されてる原画は、『ハチミツとクローバー』のカラーイラスト、『3月のライオン』のカラーイラストと、生原稿、そして、アイデアノートというのでしょうか、ラフ画の描かれたノートとプロット用の原稿などでした。

カラーイラストの原画というのは、初めて見ましたが、完全に絵画でした。知らなかった。誌面でしか見たことがないので、どれほど大きさで描かれているのか、想像したことがありませんでしたが、思った以上に大きい。画材も色んなものが使われてるようで、イラストによって、雰囲気が違います。ただ、どれも、ウミコ先生らしい、優しさと温かさが滲んでいて、これ一枚を描くのに、どれほど労力と気持ちを込めているんだろうと思うと、泣きそうになりました。私は、『ハチミツとクローバー』の頃から好きで、可愛くて、面白いのに、切ない漫画に、引きこまれていました。アニメも、世界観そのままで、大好きで、今でもオープニングとエンディングの曲を聞くと、胸がキュッとします。ハチクロ連載時は、私は学生で、黒歴史真っ只中で、イタイことを沢山してきて、ちょっと、思い出したくないぐらいな感じで、その切なさとか酸っぱさとか、恥ずかしさが綯い交ぜになったものの象徴が私にとってのハチクロなのです。

3月のライオン』は、ハチクロとは、また違う世界観で、多分、読んでる自分の年齢が上がったせいで、目線が変わってきたのかなと思うんですけど、主人公たちを、どちらかというと親目線で見ていて、ただ、成り行きを見守っているような感覚です。ハチクロよりも、ストレートで、勢いがあって、こう、我武者羅な感じが、応援せざるを得ない。将棋の話だけれど、それだけじゃない、逆に、将棋にはこれほどのものが詰まってるのかと思わされる。未だに将棋のルールわかんないし、漫画読んでても対局の盤みても、何も読み取れないのが、申し訳ないなと思うぐらいですが。そんな私にも伝わってくる覇気のようなものに、いつも圧倒されています。将棋マンガではあるけれど、主人やその周りの人たちの物語でもあり、主人公の零ちゃんが世話になってる川本三姉妹が出てくると、とてもほっとします。もちろん、彼女たちも、優しいだけじゃなくて、傷ついてたり、苦しかったりしているのですが、それでも、温かなご飯と、笑顔のある食卓を見ると、家族というものの原体験をしてるような気分になります。生原稿というのを間近で見たのは初めてで、やっぱり大きさに少し驚きました。そして、意外と切り貼りしてるんだなというのも驚きでした。そして、いくら原稿が大きいとはいえ、とても緻密に書き込まれていて、やっぱり、その労力は、半端じゃ無いんだなと思いました。私は、『3月のライオン』の中では、島田八段が好きで、後藤との対局では、読んでるだけで、こっちまで胃がキリキリしそうでした。たかが将棋、たかが対局、と言ってもおかしくないのに、命をかけてるような気迫が、伝わってきて、「生きてるって、気がするぜぇ。」というセリフのコマには、ほんとにゾッとしたのですが、そのコマの生原稿を見ることができて、その迫力に、鳥肌が立ちました。

展示の途中に、感想を書けるノートがあったので、思う様書かせてもらいました。かわいいイラストでも添えられれば完璧なのですが、いかんせん絵心がないので、文章のみ。少しでも、ウミコ先生の活動の糧になれればと思います。

そんな感じで、展示を存分に堪能して、限定ショップで、いくつか欲しかったものを購入し、会場を後にすると二時間以上経過していました。そんなにいたのか・・・。決して広くはない会場でしたが、本当にじっくり魅入ってしまっていたんだな。ほとんど思いつきのような勢いでしたが、行ってよかった。

布団を干しっぱなしにしていたので、日が落ちる前には取り込みたいと思い、特に寄り道せずに帰宅しました。せっかく、池袋まで行ったのに。WGPでポケGOしたかったな。

前日に掃除したおかげで、なんだかスッキリした自宅に帰り、久々にお日様にあてた、ふかふかの布団を取り込み、なんでもない休日なのになんだか充実していたな、と思いました。近所も都内もそれなりに人がいて、あんまりお盆ていう感じはしなかったけれど、電車の中でキャリーケースや大荷物の人を沢山見かけたので、やっぱりお盆なんだな、と思いました。