私の事しか語れない。

日々の彼是。脳内垂れ流し。

可愛いは遠く美味しいは近い。

というわけで、旅行の始まり。場末感溢れるホテルはさっさとチェックアウトして、近くの喫茶店でモーニングを食べました。旦那の地元はモーニング文化のある土地なので、そこかしこに喫茶店があり、モーニングには困りません。

ホテルと提携してるという割に、全然割引してくれない駐車場から車を出して、まずは、旦那の父方のお墓参りへ。結婚してから一度も行ってなかったので、この機会に行っておきたかったのです。旅行中は、ずっとスッキリしない天気でしたが、お墓参りしてる時が一番降られました。旦那がお線香に火をつけるのに苦労してたよ。全然、挨拶に来なかったことを咎められてるのかな、と思いました。お参りし終わる頃には雨も弱まったし。とりあえず、ご挨拶できて良かった。

そこから、今度は滋賀県へ移動。彦根市に行きました。ネットで調べた近江牛の食べられるお店で、まずは昼食。私はタタキ丼、旦那はステーキ丼にしました。近江牛は初めて食べましたが、柔らかくて、脂がさっぱりしてて、とても美味しかったです。やっぱり高い肉は違うね。タタキ丼にはトロロが添えられてましたが、とても勿体無くて肉と一緒にはほとんど食べず、とろろご飯として食べてました。こういうのも、貧乏性と言うのかしらん。

食後は彦根城と側の庭園を散策。先に庭園を見て、裏側からお城に登ったら、思った以上の急勾配で、ヒールで来たことを後悔しました。天守閣についた頃には息があがってました。さらに、天守閣の中も見学すると、上に登るのにかなり急な、ほとんど梯子と言っていいような角度の階段を昇り降りすることになり、なんだか疲れました。幸い、城内は土足厳禁だったので、ヒールで昇り降りする恐怖を感じずに済みました。ひと通り城を見学したところで、あのゆるキャラが登場するというので、出てくる場所に行ったら、びっくりするぐらい遠かったです。

f:id:suzuco14:20150904111726j:plainこの距離感、わかるでしょうか?芝生の部分は入れないので、誰もひこにゃんに触れられないんですよ。公認ゆるキャラなんだから、撫で回されてなんぼじゃないんかい。せめてツーショット写真ぐらい撮らせてくれてもいいのに。たぶん、収集つかなくなるか、時間かかりすぎてダメなんだろうなぁ。そんな感じで、ひこにゃんも見かけたし、彦根は十分堪能しました。今度は、京都へ移動です。

京都では、車移動の方が面倒だろうと、ホテルに車を置いて出かけました。まずは、岡崎にあるがま口専門店、AYANOKOJIさんへ。旦那がこのお店の唐草模様のがま口バッグが欲しいと言うので、行ったんですが、残念ながら在庫切れ。入荷待ち状態ということで、購入は出来ませんでした。仕方がないので、今度は祇園へ移動。ぎおん徳屋さんでわらび餅を食べようと思っていたのですが、結構な行列だったので、旦那実家へのお土産ようにおもたせを購入して、松葉さんでニシンそばを食べました。関東ではなかなか食べられない味で、お出汁がとっても美味しかったです。それから、旦那の思い出の味だという、一銭洋食を食べに行きました。面白い店構えで、なんのお店かよくわからないぐらいでしたが、壹錢洋食は、美味しかったです。

その日は、特に予定は決めておらず、行きたい所は翌日に行く予定だったので、どうしようかと思っていたのですが、旦那が、舞妓さんや芸妓さんのいるところに行きたいというので、舞妓Haan!!のロケ地でもある上七軒へ行くことにしました。ぶっちゃけ、ググって出てきた地名だったでの、何があるのか、どんなところか、全然わからずに行きました。バスを降りてみると、ほとんど人気がなく、それっぽいお店はあるものの、閉まってるお店すらある始末。こりゃ、旦那にキレられるパターンだなと思いならが歩いていると、路地の奥が明るいところがありました。路地の入口辺りに貼ってあるポスターをみると、奥には上七軒歌舞練場とやらがあるらしい。せっかく来たんだし、外見だけでも見ていくかと入り口に廻ると、中でビアガーデンをしていると言う。いつもは車移動で、旦那と飲む機会も減ったし、このまま帰るのも癪だからと、中へ入ると、髪を結い上げてる人が見えました。白塗りこそしていないものの、舞妓さんがいます。案内された席に座ると、向かいのテーブルに芸妓さんらしい人もいました。まったく予備知識無しで迷い込んだのは、70年以上続くという上七軒の夏の風物詩、舞妓さん、芸妓さんがお相手してくれる上七軒ビアガーデンでした。様子を伺いながら、飲んでいると芸妓さんが席に来てくれて、少しお話してくれました。完全にお上りさんで、勝手がわからず、ニヤニヤするばかりの私達に、花名刺をくださり、とても気さくにお話してくれて、なんだか別世界にいる気分でした。たぶん、そのまま座って飲み食いしていれば、ほかの芸妓さんや舞妓さんも来てくれたみたいなんですが、時間も遅かったので、芸妓さんが席を離れたところで、私達も帰ることにしました。上七軒に行ったのは本当に偶然だったので、まさか、芸妓さんとお話できるとも思わず、とても良い体験が出来ました。とは言え、毎年行われてる事らしいので、また機会があれば、今度はもっとゆっくりビールを飲みに行きたいなと思いました。

というわけで、ホテルまで戻り、その途中の京都駅で中村藤吉のソフトクリームを食べて抹茶の美味さに感激したり、551の豚まんを買ったり、しつこく食べていたので、ホテルに到着する頃には満腹満足。前日とは打って変わって、広く清潔で静かなお部屋のふかふかのベットにさっさと身を沈めることにしたのでした。

 

つづく。