女の子の時間。
私にも休日に会う友達がいる。
彼女と過ごすのは楽しい。
出会った頃の自分と変わらずにいられる気がする。
年齢を重ねても、環境が変わっても、根本のところで、私達はよく似ている。
でも、口に出して、私達、似ているよね、なんて言えない。
彼女がそれを嫌がるかもしれない、と思うから。
似ているけど、やっぱり全然違うから。
私は彼女が羨ましいし、時々、妬ましい。
すらりとした体型はもちろん、人当たりの良さとか、素直さとか、周りに愛されてる感じとか、可能性とか。
彼女はきっと否定するし、そんなにいいものじゃないよ、と言うだろうけど。
ないものねだりというやつだろう。
私は彼女が大好きだし、彼女といる時の自分も好きだ。
何も考えずに、女の子でいられる。
何もかも話すわけじゃないし、時々失言だったな、と思うこともあるけれど、素でいられる。
素の私は女の子でいたいらしい。いくつになっても。ほうれい線が気になっても。
そうだよね、わかるわ、って言い合えるのが嬉しい。
服の話や、メイクの話、恋愛の話。
他愛のない、とりとめのない、尽きない話。
異性にしか埋められない穴があるように、同性でしか満たされない部分が、確かにある。
私達は、いつまで女の子でいられるかしら。
彼女がいれば、きっと最期まで。