私の事しか語れない。

日々の彼是。脳内垂れ流し。

そうだ、京都も行っとこう。

三連休に休みが取れそうだということは、一週間ほど前から聞いていた。どうする?どこで過ごす?というLINEのやり取りを繰り返しながらも、決めきれず、私が夫の出張先に行き、さらに足を伸ばして京都へ遊びに行くと決めたのは、木曜のことだった。

しかし、その日も、詳細を決めるまでには至らず、夜は私が上司に飲みに誘われてしまったので、電話することもできず。

翌日に、二日酔いの気持ち悪さを抱えながらもなんとか出社し、いい加減、宿は取らねばならぬと、仕事の合間に宿を探し、夫に連絡し、とりあえず寝る所は確保した。

帰宅後、荷造りをした。詰めるのは、着替えとメイク道具ぐらいだ。国内旅行をするたびに、荷物が軽く少なくなっていく気がする。

三連休の初日。新幹線の切符は前日に買っていたので、昼頃に名古屋に着くように新幹線のホームへ向かった。ここで、失敗に気づく。指定席券を取っていなかったのだ。

一人だし、乗る時間を決めるのが嫌だったので、取らずにいたが、連休初日の新幹線は、もちろん満席。そもそも自由席の車両は3つしかない。しかも、乗り込んだのは途中駅からだったので、見送ることもできず。ひかりやこだまに乗れば、まだ良かったかもしれないが、のぞみに乗れば一駅で着くところを何度も停車する新幹線に乗る気にはなれなかった。結果、一駅とは言え、1時間半を自由席の通路に立って過ごすことになってしまった。乗り込む前に、朝ごはんとして買ったパンも、立ったまま食べることになった。出発早々足のむくみを感じながら、名古屋に到着。昼食には名古屋名物を食べようということになったので、さらに私鉄に乗り換えて、待ち合わせの駅へと向かった。駅前でレンタカーで来ていた夫と落ち合い、まずは昼食。名古屋名物のきしめんを食べました。熱田神宮の中にある休憩所で食べられる宮きしめんは、有名らしく、また昼時だったので、少し並びました。出汁のきいたきしめんはとても美味しかったです。

さて、ここからは車で夫の出張先の街へ移動します。名古屋からは車で1時間半ぐらいでしょうか。道中、夫にしては珍しく饒舌で、出張先でのことなどを延々喋りっぱなしでした。

出張先の街では、異動後のことを考えて、私が運転を変わり、街中や会社付近をウロウロしました。そのために、私が比較的運転しやすい軽を借りていてくれたのですが、街中を運転するのは1年以上ぶり。しかも、知らない街を走るのは初めてだったので、何度か夫に怒られ、ビクビクしながら運転していました。

一通り、街中を走ったあとは、練習を兼ねてドライブへ。ほぼ一車線の道を直進するだけだったので、1時間半ほど運転しました。

だんだん暗くなって来たので街へ戻り、ホテルに荷物を置いてから食事へ。

夕食は、夫の出張先の上司が、わざわざ予約してくれていました。と言っても、上司は同席せず、ただ席を予約してくれていて、後日精算するので、気にせず食べておいでということでした。ビックリした。そんなのあるんだ。会社で上司にごちそうになったことは多々ありますが、ツケで食べてこいと言われたのは、私も夫も初めてです。

遠慮を知らない若輩者なので、マジで何も考えずに色々ごちそうになってしまいました。とっても美味しかった。

翌日は、早めに起床し、軽くホテルの朝食を食べてから早々にチェックアウトし、一路京都へ。その前に、名古屋のホームにある立ち食いのきしめんを食べました。ここも出汁がしっかりしてて美味しかった。京都までも新幹線の自由席に乗りましたが、朝早かったのと、名古屋で降りる方も多く、座って行けました。

京都に到着すると、ロッカーに荷物を預けてすぐに宇治へと向かいました。

JR宇治駅の前にある、老舗のお茶屋、中村藤吉さんで抹茶スイーツを食べるためです。

以前、夫と京都に来た時も別の店舗で食べて、夫も気に入っていたのですが、ものすごく待ったので、今回は開店を狙って早めに行きました。

しかし、やはり考えることは皆同じようで、私達が着いた開店15分前頃にはすでに行列が出来ており、開店前に始まった受付では、27組目でした。ただ、本店は席が多いので、30分ほどの待ち時間ですみました。せっかくなので、薄茶付きの生茶ゼリーをシェアし、夫は冷やしぜんざい、私はパフェを食べました。どれも、抹茶の味が濃くて、香り高いのに苦味は少なくて、とても美味しかったです。ただ、どれも量が多く、なんだか抹茶だけでお腹いっぱいになってしまいました。

食後は平等院の参道を少し歩き、でも中には入らず、そのまま引き返して、今度は京阪の宇治駅へ。京阪電車は初めて乗りましたが、なんだか可愛らしい車両でした。途中で乗り換えると、また可愛らしいのに、妙に豪華な車両でした。目的地は祇園四条駅。地上に出てすぐの場所にある、松葉で昼食です。私は、にしん蕎麦、夫は夏限定の鱧素麺を食べました。にしん蕎麦は相変わらず美味しく、夫に少しわけてもらった素麺が家で食べるものとは別物のようで美味しくて驚きました。

食後は、祇園を散策し、そのまま新京極を歩き、山鉾を求めて歩き続けました。八坂神社の側にある夫の好きな雑貨屋で、夫好みのものを安く買えたのと、山鉾を探した先で偶然入ったお店でも夫好みの雑貨を買えたこと、そして有名な山鉾を間近で見られたことは、とても良かったです。ただ、歩きすぎました。

京都は何度か訪れていますが、わかりやすい碁盤目状の道と、数えやすい通りのせいか、距離感を間違えやすく、バスに乗ればいい距離を、つい、歩いてしまうのです。

その結果、夫はどんどん不機嫌に。足が痛いと訴えるので、近場のマッサージ店を探したのですが、見つからず、また余計に歩く羽目になったり。さらに、雨も降ってきて、踏んだり蹴ったり。本当は、龍安寺にも行きたかったのですが、その時いた場所からは、開門中に間に合いそうになかったので、断念。先斗町あたりも散策したかったのですが、それも断念。不機嫌な夫を連れてバスで京都駅まで引き返し、そこでもマッサージを求めてウロウロしましたが、さすがに即時というわけに行かず。

夫の不機嫌がピークになった辺りで、とりあえず座れる場所を求めて、HUBに入りました。HUBで一服し、少し小腹を満たしたことで、夫の機嫌が回復してきたので、ホテルへ行くことに。送迎付きのホテルにしたので、駅からホテルまでは歩かずにすみました。また、泊まった部屋は別館でとても新しく、前日に泊まった部屋の倍ぐらいの、とても広々した部屋だったので、気分的にもゆったりできました。

少し休憩してから、再び送迎バスを利用して、駅へ引き返し、夕飯。駅の地下街のだし茶漬けのお店でお茶漬けを食べました。食後は、駅の551でおやつの豚まんを購入して、ホテルへと戻りました。

3日目の朝、夜中に目が覚めた時は、身体中が痛くて、どうしようかと思いましたが、朝には少しマシになっていました。この日は、朝から昨日行けなかった場所に行く予定だったので、ゆっくり朝ごはんを食べる時間はなく、駅で買ったパンをバスを待つ間に食べました。京都ぽさを求めて買った抹茶味のクロワッサンが美味しかったです。

前日に行けなかった龍安寺の石庭は、連休の最終日だからか、比較的早い時間だったからか、人が少なく、とてもゆっくりと眺めることが出来ました。

回遊庭園も素晴らしく、紅葉が青々としていたので、ぜひ、秋にも来てみたいと思いました。

またバスに揺られ、今度は三条へ。バスを降りたあと、道を間違えて無駄に夫を歩かせてしまいましたが、痛手にならないぐらいで気づけて良かったです。

三条大橋の手前辺りのスタバのテラスに行ってみたかったのですが、この日はテラスが開いておらず。店内から橋を眺めてのコーヒータイムとなりました。途中、お手洗いに地下へ降りたら、そこにも席があり、そこは窓に向かってソファが並んでる席だったので、夫に声を掛けて移動し、しばらく橋脚を見ながらコーヒーを飲んでました。

ここから、祇園に移動するのに、電車に乗ろうと思ってたのですが、夫が頑張って歩くと行ってくれたので、まだ明るい先斗町を歩きました。祇園の花見小路とはまた違った風情で、ぜひ、夜に再訪したいと思いました。途中、お稽古に行くのか、浴衣姿の舞妓さんらしき方をすれ違い、勝手に昼の京都ぽさを感じさせてもらいました。

祇園付近に戻ってきたので、またも、松葉で昼食。夫婦そろっての好物なのです。

今度は、夫がにしん蕎麦。私は、冷やしおろしにしんそばを頂きました。冷やしの方が、にしんの味が濃く感じられた気がします。

お腹が満たされたところで、バスで京都駅に戻り、お土産を買って、新幹線に乗り込みました。諸事情の為、私も一度名古屋で降車し、名古屋土産を買ってから、夫に見送られて、今度こそ東京行きの新幹線に乗りました。帰りも指定席は尽く満席だったので、諦めて自由席へ。しかし、1本見送って列の前の方へいられたのが幸いして、席を確保することが出来ました。

帰りは1時間半、ゆっくりと座り、買っておいたビールを飲み、車内販売でアイスを買い、存分に満喫しました。

そんな感じで、突発的に決めた旅行でしたが、概ね楽しめたと思います。祇園祭中の連休に直前で宿が取れただけでも良かった。

京都を歩き過ぎたのは、自分でも反省すべき点ですね。自分も辛かった。何度も訪れているので、知った気になってしまうのは、よくないな。自分の頭の中にある、京都のガイドブックは、10年以上前のものなので、いい加減、アップロードしないと。

道中喧嘩はしましたが、泣いたり、酷い言い争いにならなかったのは、一緒にいられる時間が限られていると、お互いに分かっていたからだと思います。

同じ家に帰る状態で、こんな旅行は御免被る。夫も、何度も不機嫌になりながらも、何度も、怒ったことや、不機嫌になったことを謝ってくれたので、夫なりに気遣ってくれているんだろうな、と思いました。