私の事しか語れない。

日々の彼是。脳内垂れ流し。

足跡を見れば来た路はわかるはず。

先日の、夫の異動内定に伴う私の退職に関して、社長と専務が面談に来た。

中小企業なので、それぐらいの距離感なのだ。

しかし、面談と言うほどのことはなく。夫から聞いたことを、社長の口から言われただけだった。

最初に、夫から異動話を聞いたときは、自動的に私も辞めろってことだよね?それを直接言ってくれないのは酷くない?と息巻いていたが、よくよく考えれば、今回のことは、夫に対する辞令であって、私は、会社員としてでなく、妻としての都合を優先させるだけにすぎない。

それでも、社交辞令なのか、私にも異動先で働いてもらうのが、ベストであると言ってくれたのが、社長としての精一杯の譲歩なんだと思った。

会社としては、①二人で異動して働く。②夫だけ異動して、私も異動先の土地について行く。③夫だけ異動して、私は今まで通り働く。の3択で、優先順位も順番通りであると考えてると言われたけれど、私の優先順位はむしろ逆。③になって、夫に単身赴任してもらっても、一向に構わない。

そう、夫に言うと、何のために結婚したかわからない、と言われた。私もそう思う。

今でも、そう思っている。私が夫と結婚するメリットって、なんだろう。

夫の異動先は本当に田舎で、今まで当たり前のように行っていたお店に行けず、当たり前のように買えたものは、食べられたものは、簡単に手に入らなくなる。

当たり前が変わるのがすごく恐ろしい。何より、仕事がなくなるのが、本当に怖い。

物価は多少安くなるかもしれないけれど、その分、賃金は下がるだろうし、郊外に住むとなると、今度は交通費が嵩む。結局、使う金額は変わらないかもしれない。

引っ越し費用は会社が出してくれるが、新居に合わせた家具や家電を買わなければいけないかもしれない。何度も言ってる通り、うちにはお金がない。

相変わらず計画性なくお金を使う夫がいるだけだ。この状態で喜んで無職になる奴がいるだろうか。

②になるにしても、私の代わりの求人をしたり、引継ぎをしたりと時間がかかるであろうことはわかっている。その間、夫は単身赴任ということになる。その間、どれほどお金がかかるのか、今から恐ろしい。2年前の地方出張の悪夢再び。2ヶ月で100万以上使ったことを、夫は覚えているんだろうか?単身赴任中に、貯金がゼロになるとか、マジで笑えないけど、あり得るよな。そうなったら、それこそ婚姻を継続する意味がないから、そのまま離婚しようかしらん。

まだ、異動が現実のことだと思いたくなくて、実両親にも友達にも話せていない。

まさか、自分が実家よりも田舎な土地で暮らすことになるなんて。

別に田舎が嫌で上京したわけではないけれど、そこそこ都会の暮らしは楽だった。怖いことも不安なこともあるけれど、性に合っているように思える。

雑誌やテレビで紹介された場所に行ったりするのも好きだ。流行を追いかけて生きてるわけではないが、ミーハなのだ。

車の運転が苦手なのに、車がないとどこにも行けないのも不安でならない。

再就職先はもちろん探すつもりだけれど、今と同等の待遇で、同じような仕事が見つかる保証はどこにもない。

この異動について行くことに関する私のメリットってなに?本当に教えてほしい。

考えなしだった自分が憎い。簡単に結婚しなければよかった。結婚しなくても、仕事を続けていられたら、それなりに生きて行けてたはずだ。

そんなことを思う自分は薄情だと思うし、そんなことを思わせる夫は情けないとも思う。

良かれと思って、帯同を勧めてくる会社は時代遅れで保守的だと思うし、私のやってきた10数年はなんだったんだと思うと涙が出る。

私の仕事は夫の都合に負けるのか。そうか。そうだよな。それでも、やっぱり悔しい。

そうだ、悔しい。私は私の人生を自分の都合だけで生きられないのが悔しい。

夫と結婚してから、起きる時間も寝る時間も、ほとんど夫に合わせている。そんな些細なことが時々、とても我慢ならなくなる。どうして、夫中心に生活しなくてはいけないのだろうと考える。子供じゃないんだから、大人同士なんだから、それぞれ好きなように過ごしていいはずなのに。

知らない土地で夫と二人きりで、仕事も見つからなければ、私には逃げ場がない。それが一番恐ろしい。好きで結婚したはずの人との生活で、逃げ場を探していることのほうが、ずっと恐ろしいのかもしれない。

具体的に異動のことが決まるまで、同じような愚痴を何度も吐くことになると思います。身近な人に言えないことを、電脳の海に流す矛盾を感じつつ、海に向かって叫んでるようなものと思おう。