私の事しか語れない。

日々の彼是。脳内垂れ流し。

和に違を感ずることをしむのであれば。

元号が発表され、新年度が始まり、なんだか新しいことが始まりそうでワクワクする季節になりましたね。個人的には何も変わらず、各種書類の日付の書式を変えるのがめんどくせぇなと思ってる次第です。皆様、いかがお過ごしでしょうか?

桜も咲いてきて、春って感じですね。週末に夫と花見に出かけましたが、まだ満開ではない割に人手が多くてちょっと嫌になったので、食べたいものだけ食べてさっさと帰ってきてしまいました。串焼きと煮込みが美味しかった。満開の頃にまた行きます。

さて、新しい元号は、『令和』になりましたね。最初に見たときは、え?キラキラネーム?って思いました。絶対、同じ名前の子供がいると思う。そのうちワイドショーに出てくると思う。あと、昭和と、『和』がかぶってんじゃねーかって思いましたよね。こんな直近でかぶせてくることないんじゃない?って思ったんですけど。読みもショウワとレイワで音似てるし。そうか、そんなに昭和が懐かしいか。あと、アルファベットにしたとき、R○年生まれって書くことになるんですよね。Rの意味が増えるな。

ごちゃごちゃ言ってますけど、数年しないうちに慣れると思います。元号が改められると昭和生まれの自分が古くなるような感じがしますけど、まだまだ昭和生まれのほうが人口多いですからね。大丈夫だと思う。何がかは、わからない。

先日、友達の出演する舞台を観に行って、それがとても面白かったんですが、アンケートには簡単な感想しか書けなかったんですが、後日友達に感想を言うときのための備忘録として、忘れないうちに書いておこうと思います。

というわけで、東京ノ温度の公演、『うぇんでぃーず』を観てきました。

ピーターパンを題材にしたお話、なんだけれど、予想を裏切る展開が沢山起こって、とても面白かった。

主人公の女の子は、自分はウェンディで、ピーターパンが来てくれたらいいな、と思いながら、窓を開けて、お話を読んで、ピーターパンを待っている。でも、実際の彼女は心を病んで退職した、無職の実家住みのアラサー。母親にも妹にも、早く働け!現実を見ろ!と言われている。そんな彼女のところに、本当にピーターパンが来るんだけれど、なんか違う。違和感しかない、ピーターパンとネバーランドの住人達。彼女は、ウェンディとなって、ネバーランドに行くことができるのか?

という感じの、あらすじなんだけれど、自分が観ていて面白かったのは、ピーターパン以外にも色々気になる違和感を、ちゃんと納得できる感じで回収してくれたところ。

小劇場でのお芝居や、シュールなコメディで、置いていきがちな違和感を、そのままにしないでいてくれたのが、個人的にとても気持ちよかったです。

具体的なところを言うと、最初、主人公の母親が出てきたのときに、口調はオカンなのに美魔女な女性がハイヒールで出てきて、違和感しかなかったのだけれど、その後に、フック船長に一目惚れされるバツイチ女性だとわかり、スッキリ。私の勝手な解釈では、お母さんの名前が、さおり。娘の名前は、それぞれ、よしこ、まいこ、というお母さんの方が現代ぽい名前なことから、多分、娘の名前は元夫か、元姑がつけたんじゃないかと推測され、夫有責で別れたんだろうなと思った。あと、成人してるであろう妹が持ってた猫顔ポシェットも、働いて忙しい母が与えてくれた大事な思い出の品なのだと思えば、持ってても違和感ないなと思えました。

そして、登場したピーターパンは、女の子が演じていて、ああ、女の子が少年やるパターンねと思ったら、本当に女の子のピーターパンだった。

芝居を観る側として、宝塚的な配役を違和感なく受け入れようとした自分をちょっと恥じた。さらに、ティンカーベルは普通の人間サイズで、むしろ大きいデルモ体型。厚底ヒールで足の長さ強調していて、モデルか?と思っていたら、後半、ネバーランドの住人が現代的にキャラ変する展開で、マジでモデルキャラになってた。布石の回収。

題名である『うぇんでぃーず』も、なぜ複数形になっているのか、劇中で明かされたし、とても面白かった。語彙力。

東京ノ温度の公演を見るのは3度目。今回は、会場も、出演者も今までとは違っていた。特に会場は、お世辞にも広いとは言えない場所だけれど、普通の劇場にはない装置があり、それを演出に組み込んで・・・いや、今書いてて思ったけど、あれ、有り物じゃないんじゃない?えーと、ざっくり言うと、舞台奥の壁が細い布の格子状になっていて、そこから人が出入りするっていう演出で、そこの会場はライブとかショーとかやるみただから、てっきり元からあるものだと思いこんでたけど、普通に演出の方が考えた舞台装置かもしれません。すみません。

とにかく、その装置の使い方が面白くて、最初にそこからピーターパンが出てきたときは本当に驚いたし、その後に、フック船長達が登場してきた時は、予想できなくて声上げて驚いてしまった。最後は、主人公の部屋とネバーランドの位置が逆転して、ワンシュチエーションじゃねーじゃんとは思ったけれど、わかりやすくて良かった。

たくさん、小ネタが含まれてて、笑える話ではあるんだけど、現代の社会問題に対する風刺が効いてる、考えさせられる話でもあった。

ちょっと怖いなと思える謎を残すところも、東京ノ温度らしいなと思いました。

出演者の方達は、それぞれとても個性的で、でも熱量があって、すごかったです。

最初、主人公の女の子の声が通り過ぎて、ちょっとうるさいなと思ったけれど、全力が見えるから、こちらも全力で笑えました。フック船長の長台詞も、熱が入ってて好感持てました。多分、実際、そんなキャラじゃないんだろうなぁと思えるとこも含めて、ちょっと萌える。手下役の方も多才で、面白かったです。時事ネタがエグい。でも笑っちゃう。

羅列するばっかりになっちゃいましたけど、本当に面白かったです。

次に友達に会った時に、感想をぶつけつつ、裏話などを聞きたいと思います。