私の事しか語れない。

日々の彼是。脳内垂れ流し。

同じ月を見ている。

皆既月食は見られなかった。その時間帯に外にいたのに、雲が出ていて、月がどこに出ているのかもよくわからなかった。

月が出ていそうな方角に向かって歩き、空が見やすいところに上り、なんだか雲が赤く見えるな、と思っていると、地上でのイベントの照明が雲に当たっているだけだった。

3年前の月蝕の時は夜中だったので、布団に包まりながら空を見上げた。

その時も、当時彼氏だった旦那は出張中で、私は、一人で旦那の部屋にいた。

アパートの1階で、ベランダというより物干し場スペースがあり、そこにアウトドア用のシートを引いて、食われていく月を見ていた。

月に神秘やパワーを感じるのは、セーラームーン世代だからだろうか。

白い月を見ていると月の宮殿が頭に浮かぶ。

子供の頃、読んでいた漫画に、月光浴というおまじないがあり、それを真似て、満月の夜には、自室のベランダから月の光を浴びた。

そういえば、小学校低学年の頃には、自由研究で、月のカレンダーを作った。

その頃は、月が新月から満月まで満ち欠けを繰り返すことすら知らなかったのだ。

電車の中で、月蝕の話をしている人が、「ちょうど満月だな。」と、言っていたので、満月でないと、月蝕は起こりませんよ、と心の中で突っ込んだ。

月はいつもそこにある。昼間でも、見えないだけで。

満月には、太陽の反射で輝いているとは思えないぐらい、強い光を放つのに、真昼の月は、うっすらとしていて、少し頼りない。

空に浮かんだ、はっきりと目に見える月を見ていると、ああ、そこは宇宙なんだと感じられる。

私が生きている間に、月に行くのが普通になる世界になるだろうか?

夢物語のようだけれど、今の世界だって、子供の頃からは考えられないスピードで色々と変化している。

一番身近なはずなのに、触れるには遠すぎる。

私は、文系をこじらせてるので、「月が綺麗ですね。」という台詞が好きだ。

誰かに教わったのか、何かで読んだのか忘れてしまったけれど、それを知った時は、なんて素敵なんだろうと思った。

あまり実用的ではないけど。旦那に言っても、通じなかった気がするし。

月にはウサギが住み、かぐや姫がいて、プリンセス・セレニティがいて、宇宙人の月基地があって、そのうち地球の月基地ができるかもしれない。

満月でも、三日月でも、晴れた夜には、空を見上げて月を探してしまう。

月を見つけると、綺麗、と思わず口にだしてしまう。

隣に誰かが、いても、いなくても。

 

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