旅じゃなくて遠征です。
つい先日に夫と横浜に行ったばかりだけれど、今度は一人で東京に行ってきた。
最初は、友達の出演する公演を見るだけのつもりだったけれど、同日にCreepyNutsが武道館でメジャーデビューの周年ライブをするというので、ダメもとでチケット抽選を申し込んだら見事当選したので、一日に舞台を2本見るというハードスケジュールになった。
とか言って、以前もほぼ同じスケジュールで動いたことあるんだよね。移動距離が全然違うけど。横浜から日本橋行って横浜に戻るのと、中部から日本橋と武道館行くのは全然違うわ。
一人で行く場合は新幹線一択なので、早めに切符を取っておいた。自宅から最寄り駅まではバスのつもりだったけれど、ダラダラ支度していたら普通に出なくてはいけない時間を過ぎていたので、ゴルフに行く夫に駅まで送ってもらった。
自宅最寄り駅から、新幹線の停まるターミナル駅までは特急で40分ぐらいだったかな。
乗る予定の新幹線が出る2時間近く前に到着したので、さすがに持て余してしまう。
むしろ、東京に着いた後の時間に余裕がなかったので、サクッと予約を取り直して予定よりも30分早い新幹線に乗ることにした。
乗る前に、友達に渡すお土産を買うためにお土産屋へ。毎回どれにしようか迷う。ほとんど自分の好みで選び、今度は新幹線の中で食べたいものを買い回る。
自分でもどうかと思うけれども、新幹線の中ではなんかしら食べたいのです。
そして、車内販売も利用したい。
車窓を眺めながら朝食食べて、おやつ食べて、動画とか見てたらあっという間に東京駅に到着。
友達の公演とライブまでが、どれほど余裕があるかわからなかったから、早めにご飯を食べてしまうことにした。
蕎麦ならさっと食べられるだろうと、数日前から検索して見つけたお店だったけれど、密にならないように入店規制していて、入るのにちょっと時間が掛った。
蕎麦はコシがあって、つゆも熱々で美味しかったです。
さて、友達の公演の会場がある日本橋に移動しようと、大丸の前を通りかかると、鎌倉紅谷の看板が目に入った。先週に横浜で買おうと思ったのに、売り切れていたクルミっこを東京で買うことが出来た。嬉しい。なんか、クリスマスパッケージがあったので、思わず買ってしまった。あと、チョコサンドもあったからそれも買った。目的地に着くよりも早く自分へのお土産を買って、今度こそ移動。会場最寄りの銀座線に乗ろうと思ったら、意外と繋がりが悪く、結局、三越前まで歩いて乗ることにした。一人でいる時は、軽率に徒歩移動を選びがちだ。
せっかく日本橋に来たので、麒麟像も観に来た。橋のモニュメントとしては、荘厳すぎる佇まい。早く高速が地下に潜って、もっと日が当たるようになるといいですね。
地下鉄で一駅分だけ移動して、大きい荷物を駅のロッカーに預け、友達の公演が開かれる日本橋公会堂へ。何度も来てるので、迷わずたどり着けました。
開場には少し早かったので、ロビーで飲み物でも買って少し休もうと自販機のあるスペースに行くと、隣にロッカーがありました。調べた時は分からなかったのに。しかもこっちのほうが、安いでやんの。めっちゃ悔しいけど、仕方ない。
観に行ったのは、友達が所属するCRYSTALの劇場公演。昨年、2年ぶりに開催されて、今年も無事に公演が開かれることを知った時には、友達に即チケットをお願いしました。
1部はクリスタル・フェスと称した歌謡ショー。2部はレビューショーでした。
1部では歌っている時に紙テープを投げてもいいとのことで、友達がメインで歌っている時にステージに紙テープを投げてみました。うまく届かなかったけど、楽しかったです。クリスタルがライブハウスで公演する時は、面白要素の入った歌謡ショーをよくやっていて、引っ越してから日程的に見に行くことが難しかったので、久しぶりに楽しい歌謡ショーを見られて、めちゃくちゃ笑いました。
2部のレビューは四季をモチーフにしたもので、色んな景が見られて面白かったです。
友達もいくつかセンターで踊っていたり、ペアダンスをしていたり、活躍している姿を見られて嬉しかったです。
2時間ぐらいの公演はあっという間に終わり、終演後には友達との面会も出来ました。
短い時間だったけど、久しぶりに会えて、元気そうな姿を見れて良かったです。
友達と別れたあとは、急いで駅に戻って荷物を取り出し、今度は九段下へ。またロッカーに大きい荷物を預けて、武道館へ急ぎます。駅に到着した時点で、周りはライブグッズを身に着けている人ばかり。皆、ライブに行くのかと思うとワクワクしてきました。
思ったよりもグッズの列が短かったので、ささっとキーホルダーガチャを回し、グッズを購入していたら、入場の列ができ始めたので、列に並びました。
少し早めに開場されたので中に入り、席に着く前にトイレでグッズに着替えました。この時、着けていたピアスを落としたことに後から気付きました。気づいてからもう一度トイレに行ったのですが探すことが出来ず、高価なものでもないので、諦めたけど、気に入ってたから、残念。
でも、そんなのどうでもよくなるぐらいの良席で、ファンクラブ会員になっといてよかったなと心底思いました。一応、オペラグラスは持って行ったけど、全然必要ないぐらい、肉眼でばっちり見えました。ただ、フラットなフロアだったので、立ってしまうと、身長差で角度が悪いと見えなくなるのが、ちょっと辛かった。厚底で行きたいところだけど、足が死ぬから仕方ない。片方の隣の席に人が来なかったので、その分、ちょっと余裕があったのは有難かった。反対隣の人は飲酒してて、最後の方結構酒臭かったけど。
特に飲食禁止のアナウンスはなかったし、売店で普通に食べ物売ってたので、開演前に食べました。甘辛い肉が美味しかった。
今回のライブは、メジャーデビュー5周年を記念するライブで、普段はやらないような曲が多くて、なんか面白いセットリストでした。
先月行った、今のアルバムのツアーとは、また様相が変わってる感じで、コアなファンに向けてる感じなのかな。懐かしい曲もアレンジを変えてて、新しく感じたし、めちゃくちゃ盛り上がりました。ずっと手をあげて飛び跳ねてた。
テレビ中継も入ってたからか、わりとあっさり終演して、ちょっと拍子抜けでした。
二人がはけた後に、ビジョンに発売されたばかりの写真集の中身をどんどん流してくVTRが流れて、懐かしさに浸り、VTR終わりで二人が来るかも!と立ち上がったけど、普通に会場の照明がついて、ちょっと寂しかった。
思っていた以上に早く終わったし、早く外に出られたので、全然家に帰れる時間だったけど、帰れないかもしれないことを考慮してホテルを予約していたので、まだ帰りません。
せっかく早く終わったから、TVで紹介されてた食べたかった店に余裕で間に合うわと向かったら臨時休業してました。ガッデム。
とりあえずホテルに向かって歩きながら、何を食べようか考えたのですが、予約したホテルがめちゃくちゃオフィス街の中だったせいか、特に入りやすそうな店を見つけられないまま、ホテルに到着し、チェックインして、今度は最寄り駅の方に行ってみたのですが、やっぱり飲み屋ぐらいしか見つけられなかったし、そこまで空腹でもなかったので、店で食べるのは諦めて、コンビニで惣菜買ってホテルで食べました。せめて、地元にないコンビニ行きたいと思ってナチュローにしたったわ。
泊まったホテルは、チェーンのビジネスホテルで、狭小住宅みたいな造りで、間取りも強引だったけど、そこそこ綺麗だったので、寝るだけなら文句なかったです。
多分、今まで泊まった中で一番の狭さだったかもしれない。
さすがに疲れていたので、買ってきたものを食べて早々に寝ました。
翌日は特に帰る時間は決めていなかったけど、遅くなるのも嫌だったので、9時前には東京駅に行きました。あんまりお店やってないかもと思ったけど、そんなことは全然なくて、お土産屋や総菜やお弁当屋さんは開いてました。飲食店が閉まってるぐらい。
東京駅から乗るのは、3年ぶりぐらいで、グランスタが広くなってから初めて行ったので、ちょっとびっくりしました。
またお土産と新幹線の中で食べるものを買い回り、席を予約して、帰りの新幹線に乗車。
まだ早い時間だから迷ったけど、車内販売使いたいから、つまみ代わりの惣菜も買って置いて飲んだよ。心なしか対応してくれた販売員さんが冷たかった気がする。
サラダと迷ったけど、飲むなら揚げ物欲しいじゃない。
新幹線で飲むビールって、なんであんなに美味しんでしょ。
完全に出張帰りのサラリーマンのようなことをしてしまった。
行は中腹辺りに雲がかかっていたけど、帰りは全貌が見えました。新幹線から見える富士山ってなんか好きだよ。
とかやってたら、あっという間に地元ターミナル駅に到着したので、乗り換えて地元最寄り駅へ。
家にいた夫が迎えに来てくれたので、そのまま帰宅し、一人旅は終了しました。
2週続けて週末に長距離移動すると、自分がどこにいるのか、よくわからなくなりますね。休めてるようで休めてないし。旅行っていうか、遠征だもんね。
これで、今年の観劇やらライブ参戦やらの予定がすべて終わりました。
来年も色々行きたいところはあるんだけど、自分の身の振り方すら決まってないので、抽選に応募も出来なくて、悲しいです。
気持だけでもフットワーク軽くいたいと思ってるので、また軽率にどこか行きたいです。
こんな夜を過ごしたくて。
旅行というほどのものではないけれど、夫と横浜に行ってきた。
メインイベントは横浜アリーナでのライブだけれど、その前に引っ越した後に出来た、新スポット巡りをすることにした。
ライブは、私が好きなラジオ番組の音楽イベントで、複数出演者がいる中、夫が好きなアーティストも出るから、旅行がてら行くのもいいかもしれないと思い、私から夫を誘ってチケットを取った。
逆に言うと、夫が知っているのは、そのアーティストだけで、他の出演者は知らないか興味ないかだったので、一時は一緒に行かなくてもいいかもしれないとも考えたけれど、当選したチケットを確認すると、予想以上に良席だった上に、個別でのリセールは出来ない仕様だったので、結局、二人で行くことにした。
夫と行くなら車移動になり、その日のうちに帰るのは無理そう。せっかくなら行きたい所もいくつかあるから、ということで、ホテルも手配した。
懸念事項はライブ中に車を停めておく場所だったけれど、調べてみると、思ったより駐車場があり、予約は間に合わないけれど、早めに行って最大料金のある所に停められれば、それほど痛手にならないことが分かった。
前日の夜に荷造りし、当日の朝に車に詰め込んで出発。予定より30分ほど遅くなったけれど、ほぼ予定通り、昼過ぎには目指していた駐車場に到着。
最寄り駅まで10分ほどの距離を歩くのに早速グズグズ言われる。
乗り換えが少なくて済むように地下鉄で移動。地下鉄乗るのは、何年ぶりだろう。
これまた久しぶりに野毛のちかみちを歩いて地上に出ると、みなとみらいに到着。
駅を出ると目の前にどーんとロープウェイの乗り場が出来ていて驚きました。
さっそく、ロープウェイに乗るべく乗り場へと行きました。開業当初はかなりの行列だったようですが、チケットを買うのにはさして並ばず、乗車できるまで20分かからないぐらいでした。
ここは、どこかの山の中だっけ?と思うような気分で、ロープウェイに乗り込みます。
8人乗りで、割と広く、全面ガラス張りなので、外の景色が良く見えます。
景色は間違いなくみなとみらいなんだけど、ロープウェイがあるのが不思議。今までは、写真真ん中部分の、汽車道を歩いてワールドポーターズまで行っていたので、移動手段としては、楽。ただ、乗車料金はアトラクション並なので、移動手段として使うものではないのかも。
時間と脚力に余裕のある方は、ワールドポーターズに到着した後、中を歩き回って、赤レンガ倉庫の方へ行くか、ハンマーヘッドの方を周ってから、コスモワールドとランドマークタワーを通って、桜木町やみなとみらい駅に戻るのも楽しいと思います。
私たちは時間もないし、すでに足が痛いと訴えられていたので、ワールドポーターズでは、胃薬を買っただけで、すぐに桜木町へと戻りました。
今度は、新しい横浜市役所に行きたかったのですが、最短ルートが分からず、周遊バスを利用したら、むしろ遠回りでした。
バスの車窓から桜木町の側から空中回廊が出来ているのが見えて、悔しかったです。
バスは馬車道駅に止まったので、戻る形で市役所へと行きました。新しい市役所は商業施設も併設されていて、おしゃれなオフィスビルそのものでした。
その中のお店で遅めの昼食を食べ、けっこうな時間になっていたので、新横浜へと戻り、横アリへと向かいました。
駅から横アリへの道中、グッズを身に付けている人がそこここにいて、だんだん高揚感に包まれていくのを感じました。
到着した時にはすでに開場されており、中は人でいっぱいです。私は事前通販でグッズを買い、すでに身に着けていましたが、夫も何か欲しいというので、グッズ販売ブースに行くと、まだ行列ができていて、並んでいたら開演に間に合わなさそうだったので、諦めて、席へと向かいました。座る前にお手洗いにも行ったのですが、女子用よりも男子用の方が列が長くて、ラジオイベントって感じだなと思いました。
横浜アリーナに入ったのは初めてなのですが、思ったよりはステージが近いなという印象でした。席としては、センターではないから、それほど間近ではないものの、アリーナ席の前方ではあったので、余計にそう思ったのかもしれません。
10分押しぐらいで、会場が暗くなり、いよいよ開演。私も買っておいたペンラのスイッチを入れました。会場内をほんのり明るく照らす、チュロス型ペンライトは、本当に綺麗で、みんなラジオ好きなんだと思うと、じわじわ笑えてきました。
イベントが始まり、オープニングアクトのミュージシャンが登場してから、ほぼペンライト降りっぱなし、テンション上がりっぱなし。正直、知らない曲ばかりだったけれど、そんなの関係ないぐらい楽しめました。
途中、お笑いパートもあり、ちょっとしたゲームもあり、終始笑いっぱなしで、楽しくて仕方ない。MCパートも共通の話題しかなくて、なんども拍手で同意した。
ライブパートは普通の音楽ライブと変わらずに、それぞれのアーティストが盛り上げてくれて、音楽に楽しく乗るだけで良かった。
最後のアーティストが夫の好きなアーティストでもあり、それまで、あんまり立ってなかった夫が立ち上がってハンズアップしてることに、ちょっと感動してしまいました。
私も初めてライブパフォーマンスを観て、ものすごくパワーをくれるアーティストだなと。音楽を聴いて、なんとなく知っていたけれど、やっぱり生のパワーは違うわ。
夫を連れて来れて、本当に良かった。
最後の最後、総合MCであるラジオパーソナリティが、トロッコに乗って、会場を一周してくれました。
この時間だけ撮影OKだったので、別に顔ファンじゃないけど、妙にテンションが上がり、動画まで撮ってしまった。こういうのを素直に面白がれるのもイベントの醍醐味なんだと思う。
終演してみれば、夫も楽しめたようで、ほっとした。夫が、MCの人が「イカレたリスナーの集まり」って言葉が、ピッタリだったと言っていましたが、私もそう思います。
その集まりが最高に楽しかった。本当に参加出来て良かったです。エンタメはすごい。
興奮冷めやらぬまま、夕食へ。夫が好きな関東ローカルの中華料理屋で、遅い時間までやっている店舗に行きました。
メインはラーメンですが、自分はそこまで好みじゃないし、夜に食べるには重いので、肉野菜炒めと餃子を頼んでビールを飲みました。町中華の炒め物って、なんであんなに美味しいんだろう。夫も久しぶりの味に満足していました。
食後は、夫が見たいというので、都内へ移動し、東京タワーを外から眺めて来ました。
三田駅や、芝公園の辺りと回って、いくつか撮影スポットと思われる所に停車させて、写真を撮っていました。完全にお上りさんムーブだと思っていたけど、周りにも似たような人がたくさんいたから、東京タワーの映えは抗いがたいんだど思う。写真を撮らずにいられない魅力があるんだね。
撮影に満足したところで、ホテルへ移動。喫煙者の夫の為に喫煙可の部屋にしたら、めちゃくちゃヤニ臭くて辛かった。
ヤニの匂いにまみれながら眠りに着きました。
翌日は、帰り道の途中にあるアウトレットに寄るために、早めに起床。ほぼ予定通りに出発できましたが、お土産を買うために入ったSAで夫がまたしても関東ローカルのラーメンを食べるというので、思ったより時間が掛ってしまい、本線に戻ると渋滞が始まっていました。
完全に停車するような渋滞ではありませんでしたが、低速走行ではあり、結局到着したのは、予定より1時間近く後でした。それでも、駐車場渋滞にはつかまらず、買い物したい店もすぐに見つかったので、昼過ぎには買い物を終えて、帰路につくことが出来ました。
暗くなる前には家に着けたので、荷物を片付けてから、私は翌週のお弁当のおかず作り。夫はゴルフの打ちっ放しへ。
さすがに疲れたので、終わってから近場の温泉に行きました。
広いお風呂に浸かって少しは疲れが取れたような気がしますが、翌朝起きると右だけ妙に手首や肘下が痛くて、なんだろうな、と思っていたら、ペンラの降り過ぎでした。
楽しみの代償。
のびを観に行ったら、のびしろしかなかった。
1年ぶりにライブに参戦してきた。日付的に、本当にちょうど1年ぶりだった。
平日の開催なので、仕事後に間に合うかどうか不安だった。
今回はホールではなく、全席スタンディングのライブハウスだから、遅れていくと前の方に行けないどころか、前の人に阻まれてなにも見えない恐れすらある。
2階の指定席を取ったのは、遅れて行っても、席が確保されている安心感を求めてのことだった。
運よく希望通りのチケットが取れ、半休を取るか、遅れてでも仕事してから行くか、ずっと迷っていたけど、サクッと有休取って、余裕をもって行くことにしました。
それなら普通に1階のスタンディング取れば良かったかもしれないけど、フラットな会場のスタンディングは身長低めな自分にはハードル高いので、やっぱり2階で良かったんだと思いたい。
当日、せっかくライブハウスのある都市部に行くなら、色々行ってみたかったところに行こうと思っていて、何をしようか、何を食べようか、色々調べていたのだけれど、前々日ぐらいから出かけたりしていて、疲れが溜まっていたのか、雨による低気圧の影響なのか、頭がスッキリしなくて、寝たり起きたりを繰り返して、動けるようになったのが、昼過ぎでした。都市部までの移動を考えるとお昼を食べるのも不可能な時間。
もう、諸々を諦めて、最低限の用事だけを済ませて、電車に乗りました。
平日昼間の電車が混んでいるわけもなく。特急のあまり停車しない車内で、スマホをいじっていたら、あっという間に目的の駅に到着。
時間的にグッズ販売には間に合いそうだったので、とりあえず、会場の方へ移動。
なんとなく事前にみた地図のイメージで歩いていたら、普通に道を間違えていて、けっこうな時間のロスをしていましたが、なんとか、グッズ販売開始30分前には到着出来ました。すでに長い列が出来ていたので、そのまま列に入り販売開始時間を待ちます。
途中、雨が降ってきたりしたりもしましたが、予定通りの時間に列が動き始め、30分後ぐらいに販売ブースに到着しました。
とは言え、グッズは事前にネット販売を利用していたので、目当ては当日限定のガチャガチャのキーホルダー。何か当たったら嬉しいと思いながら2回廻して、可もなく不可もないデザインのものが出ました。いいのだ。やることに意味があるのだ。
最近入会したファンクラブの会員特典も同じ場所で配っていたので、それを頂いてから一旦離脱。さすがに何か食べようと思い、すぐそばのスタバに入ったら食事系のものが何もなかったので、そのまま出て、隣のアメリカンなカフェへ。2組しか先客がおらず、のんびり出来そうだと思ってソファ席に座ったけど、あっという間に食べ終わってしまって、そこまで時間を潰せなかった。その時点で、開場まで30分ほど。
スマホの電池が残り少なくなっていて、持ってきたモバイルバッテリーに繋げたけれど、ケーブルの方が調子が悪くて、なかなか充電されない。帰りは夫に迎えに来てもらうことになっていたので、電池が切れるような事態は避けたい。幸い、すぐそこにコンビニがあったので、ケーブルを購入し、充電することが出来ましたが、思わぬ出費でした。そんなこんなでウロウロしていたら、開場時間になったので、ライブハウスへ戻り、中へ。ドリンクスペースで飲み物をもらい、自分の席に行きました。
長時間座ることを想定されていないような硬い椅子でしたが、自分のスペースを確保できて良かったです。もらった缶ビールは持って帰ろうか迷いましたが、カバンが小さかったので、開演前に飲み切ってしまいました。
そういえば、以前、同じ系列のライブハウスに行った時は、ペットボトルは水かお茶ぐらいで、あとはカップでの提供だったはず。コロナ禍で、その場での飲食を強要することにならないよう、持ち帰れる形に変えたのかな。お酒は缶で、ソフトドリンクはペットボトルでの提供だったから、持ち帰る人も多かったと思う。
2階席から1階のフロアを見ると、開演15分前には、ほぼ満杯な様子。何度か詰めて欲しいと言うアナウンスもされるぐらいの混みようでした。
2階席もどんどん埋まっていき、会社帰りぽい人や、子連れの方も見えました。席が取れたのは幸運だったな。
場内アナウンスの後、会場が暗くなり、いよいよ開演。イントロダクションから始まったステージは、CreepyNutsがアーティストとしてさらに成長した姿で、大いに魅せてくれました。
盤石なセットリストで、最初から盛り上がり、1階のフロアの皆が手を挙げている様子は圧巻でした。3曲ぐらいごとにMCを挟み、ゆるい空気になっても、お決まりの前口上で、次の曲が何か気づくと歓声があがり、また興奮。緩急織り交ぜた曲順に、ワクワクしっぱなしでした。
曲の中には最新アルバムの収録曲ではない曲ももちろんあり、そのトラックが新しくなっていたり、DJプレイのソロ部分が、よりテクニカルなものになっていたり、まだまだ行くんだ、という気概を感じさせられました。
アルバムを聞いた時から、これはライブで盛り上がるんだろうなという曲は、当然のように盛り上がり、ちょっとチルなメロウな曲も、身体を揺らしながら聞きほれて、シンプルなトラックの曲での韻の上手さに唸らされ、大声を出せなくても、手を挙げて、手を振って、拍手して、手拍子して、めいいっぱい二人の音楽を体感できたと思います。
2階席でステージの全貌が良く見えたのも、楽しかったですが、ぎゅうぎゅうの中でステージから二人に見下ろされるのも良かっただろうなと思います。
次は武道館ライブに行く予定ですが、まだ席がわからないので、アリーナ席に行けるほどの強運を自分が持っていることを祈るばかりです。
CreepyNutsのライブはこれで、5回目ですが、毎回楽しくて、驚かされて、マジでこの人たち、のびしろしかないわ、って感じなんですけど、2階席で見かけた小学生ぐらいの子が、周りの大人と同じように手を挙げているのをみて、幅広い世代に愛される、息の長いアーティストになったんだなと感慨深くなりました。
私が言うのはおこがましいのですが、Rさんのパフォーマンス力、表現力が以前よりも大衆的、エンタメ的になっていて、より多くの人に楽しんでもらおうという気持ちがすごい伝わってきました。以前から『みんなちがってみんないい』などの歌い分けで、上下分けて歌ったりするのが、なんか落語的で面白いなと思っていたのですが、今回はさらに間の取り方などの演出で深みが増していて、よりステージが完成されているように感じました。
毎回、ステージ演出や、照明などにこだわっているのは分かっていましたが、今回は特に分かりやすい演出が多くて、チーム全体がより多くの人に楽しんでもらいたという気持ちがあることの表れなんだろうと思いました。
照明の演出の切り替わりによって、ここからサビだよ!盛り上がるよ!ハンズアップ!と照明でも煽られているようで、めちゃくちゃバイブス上がる!って感じでした。
本当にライブって楽しい!最高!って思わせてくれるステージで、2時間があっという間でした。
今回は特に自分にとって久しぶりのライブハウスだったし、最高のアルバムでセトリを作ってるから、あの曲で盛り上がる!こういうレスポンスしたい!って気持ちで臨んでいたので、ステージの二人と一緒に観ているお客さんたちと一体感のある盛り上がり方ができて、本当に行けて良かったです。
高揚冷めやらぬまま、迎えに来てくれた夫の車に乗って帰宅したのですが、ライブハウスの側の道を、グッズを身につけたたくさんの人がゾロゾロ歩いているのを見た夫が、「人気あるんだね。」と言ってくれたのが嬉しかったです。
わざわざ災い。
災難というものは、天災や人災や色々と原因はあるだろうけれど、良くないことが続くと、さすがにお祓いに行きたくなる。その程度の信心はあるということか。
さて、わりと災難が続いている。自分自身のことだけではないし、つまらないうっかりミスなどもあるし、長期的に対処していかなければいけないこともある。
そんな中、自分自身にまぁまぁな災難が降りかかった。
ある金曜の夕方。仕事の用事を帰るついでに済ませたので、いつもとは違う道で帰路についていた。とはいえ、別に初めての道というわけでもなく、とくに急いでも焦ってもいなかった。運転の合間に夫から帰るコールがあり、比較的早く帰れていたので、一緒にジムに行こうということになった。ジムは帰り道の途中にあるので、ルートは変わらない。ただ、いつもは左折専用レーンに入るために左車線を走っている道の先に、停車している車があったので、右車線に入った。大きい道と交差する時に左折専用レーンになってしまう左車線よりも、直進と右折レーンに広がる道になる右車線の方が混んでいた。
車線変更の時には十分に後ろと距離を取れていた。信号も多い道なので、列は途切れやすいのだ。交差点付近まで来たところで、停車した。信号は青だったけれど、前が詰まっていて、渡れない。左車線に停車していた車は、とっくに動き出していて、ガラ空きになっていたから、車線変更をしたいなと思いつつ、前の車を避けられるほど距離が空いているか分からなかったので、動き出してから車線を変えようと思っていた。
結局、交差点を渡る手前で信号が赤に変わった。そんなのは日常茶飯事で、たいして気にもしていなかった。しかし、それと同時ぐらいで、後ろから衝撃を受けて、前のめりになった。ドンっ!という衝撃で、すぐに追突されたのだと思った。
後ろを振り向くと、確かに車が接近している。
面倒くさい。
それが、最初の気持ちだった。けれど、何事もなかったように走り去るには衝撃が強すぎる。すぐにハザードを焚いて、車を降り、当てられたところを見ようかと思ったけれど、よくわからなかった。
とにかく事故にあったことは間違いない。追突してきた人は申し訳なさそうに、何かを言っていた。
逃げられたら困る。
次に思い至ったのは、相手方に走り去られたら困るということだった。
警察呼びますね!と興奮して言う私に、相手は、とりあえず車を動かしましょうと促した。確かに、そこは右折と直進車線で、後ろにも車が来ている。長時間放置はできない。追突されてパニックになっている私に対し、相手の方が冷静だった。
相手に促されるまま、交差点を少し過ぎたところに停車して、警察に電話した。
通報したのは初めてだと思う。
状態と場所を告げて、警察官が来るのを待った。
たまたま広い駐車場のある店の側に止めていたので、悪いと思いつつ、そのまま店の駐車場に止めさせてもらった。もちろん、相手側の提案で。
警察官が来るまでの間、何をしていいか分からなかった。変に相手と話して不利なことになるのは避けたい。
とにかく、運転中であろう夫に連絡をし、事故にあったことを伝え、警察官が来るのを待っていると話すと、すぐに行くので、そのまま待つように言われた。
夫と連絡を取れたことに安心して泣きそうになったけれど、大人なので我慢した。
警察官が来るより早く、夫が到着した。
夫はすぐに車の状態を確認し、損害保険の窓口にもなってくれていたディーラーの担当者に連絡を入れてくれた。
そうこうしていると、警察官が来て、事故処理が始まった。身分証や車検証を提出し、どこでどういう風にぶつかったのか説明し、車の被害状況を確認された。
数十分で事故処理を終えて、警察官は去っていった。思ったよりも、あっさりしているなという印象だった。
相手方と連絡先を交換し、あとはお互いの保険会社を通すということにして、現場を後にした。
相手は年長の男性だったこともあり、夫が傍らにいてくれて、本当に良かった。
相手がごねたり、逃げようとしたり、恫喝しようとするタイプじゃなくて、本当に良かった。
金曜だったので、月曜まで保険会社とは連絡が取れなかった。
とりあえず、なんともないことを確かめたくて、翌日にかかりつけの整形外科へ行った。
こちらは被害者であり、後で相手方の保険会社に費用を請求することになるので、全額自己負担分を立て替えなければいけないのが、地味に辛かった。レントゲン撮って診察受けたら、手持ちのお金全部持っていかれて、処方された塗る湿布薬を受け取れなくて、お金下しに行ったわ。
幸い、ケガはなく、通院も不要なようで、一安心だった。
手元には、病院の領収書、薬局の領収書、そして、警察署宛と書かれた封筒に入れられた診断書が残った。
車の方は、ハッチバックの一部が凹んでいる。板金で直すことも出来るだろうが、とりあえずディーラーに修理をお願いするつもりでいる。
土日挟んだことで、気持ち的にも落ち着いていたけれど、まだ何も始まってないと言えば、始まってなかった。
月曜日、知らない番号からの着信が立て続けに入った。順番に折り返すと、自分と相手方、両方の保険屋からだった。
これは、たまたまだけれど、相手方と自分は同じ保険会社を利用していた。
保険会社内で、何かやり取りすることはないようだったけれど、自分の担当者に、相手の名前と車のナンバーを伝えると、加入状況や、担当者などがすぐに確認できたのは、便利だった。
今回は、私が停車中の事故なので、すべて相手の保険を使うことになった。私の保険会社からも連絡はあったけれど、使わないことになったので、何もしてもらうことがなくなってしまった。私の方にも過失があれば、交渉事などはやってくれたのだろうけれど、使わないので、相手方の保険会社とのやり取りも、自分でやらなくてはいけないそうだ。知らなかった。
とはいえ、特に交渉しなくてはいけないことはなく、車の損害に対してと、病院に罹った分は、それぞれ業者と病院に連絡を入れて、補償してくれるそうだ。
相手が、ちゃんと任意保険入っててくれて良かった。
事故の被害者になるのは初めてではないけれど、自分で保険会社とやり取りするのは初めてで、正直、とても面倒くさい。
今まで、保険は被害の補償のためにあるのだと思っていたけれど、加害者の負担を減らすためにあるものなんだと認識を改めた。
私にとっては、初めてのことばかりで、迂闊だったような気もするし、誰に何を確認すればいいのかもわからないことばかりだ。
差し当たっては、手元にある警察署宛の診断書をどうすべきか悩んでいる。
てっきり保険屋が処理してくれるのかと思っていたが、そうではないらしい。
ネットで色々見ても、面倒そうなことしか書かれていない。そもそも正しいのか判断できない。誰に相談すればいいのかわからないのが、困る。
事故に遭うなんて、災難以外の何物でもないと痛感する。
そもそも、事故に対する知識が無い。身内でひどい事故にあった人はいないし、世間話としても聞いたことは無い。
交通安全講習などでは、事故を起こさないための話をされるし、起こした時の場合でも、あまり具体的なことのように聞こえない。
保険会社とのやり取りも営業担当の人としかしたことがない。
相手方の保険会社の人と話した時、丁寧な対応はされたけれども、この人は、私にプラスになるようなことをしてくれる人ではない、と感じた。
この人のお客様は、私じゃなくて、加害者側なのだと当たり前のことを感じたのだ。
でも、私が話す相手は、加害者側の保険会社の人しかいない。そして、顧客ではない私の被害者としての相談を、この人は聞いてくれない。
相談しようとした自分が愚かだったと、今では思うけれども、私としては、事柄としての相談というか、事故にあった場合の一般常識を聞くような気持ちだったのだけれど、相手としては、加害者側として余計なことは言えない、という雰囲気だった。
面倒だったのは、事故にあったのが、金曜の夕方だったこと。その日のうちに相手方の保険会社と話す機会があれば、病院に行くことを伝え、その時に診断書が必要かどうかぐらいは、教えてくれたかもしれない。
また、車の修理にしても、中古で購入したもので、懇意にしている修理業者もなく、結局、夫が使っている車のディーラーに相談することになったのだけれど、ディーラーは平日休みなので、見積もりの為に車の状態を見せに行くのが、5日後になってしまった。
修理に関しては、見積もりを出してもらって、修理に出して、費用は相手の保険を利用するから、私の持ち出しはなく、ただ修理から戻ってくるのを待つだけなのだけれど、G.Wがあるので、戻ってくるのが遅くなりそう。
ディーラーとのやり取りは、主に夫がしてくれているので、なんだか私は蚊帳の外だ。
私の方は予定も何もないので、言われた通りの日程で車を持って行って、受け取るだけなのだけれど、進捗が分からないのが、ちょっと嫌だ。
中古で買った古いタイプの車なので、部品が揃い次第の着手となり、その部品が揃うのが、いつになるのか分からないらしい。
結局、保険会社の人と話して1週間後ぐらいに診療費などを申請する用紙が送られてきて、指示されるがままに記入し、領収書を添付して返送した。
念のため、送る前に領収書のコピーは取っておいたけれど、1週間後ぐらいには、添付した領収書分、振り込みがされていた。
ケガ(してないけど)に対する保険会社とのやり取りはこれで終了。らしい。
修理の方は結局、G,W明けにディーラーに車を預けて修理をお願いした。
車検などの時に出してくれる代車は、ディーラー所有のものだけれど、今回は代車費用も保険会社への請求に含まれるので、同等クラスのレンタカーを貸してもらった。
同等とは言え、そこそこ古いタイプの私の車よりも、ずいぶん新しくて綺麗な車で、私の車には付いてない機能がアレコレ付いていて、嬉しいけれど、これに慣れた頃に古いタイプの車が戻って来るのかと思うと、ちょっと複雑。
修理期間は、2週間ぐらいと言われていたけれど、結局、1週間ほど延長された。
戻ってきた車はピカピカで、交換してもらったバンパーには、自分で着けた傷もあったので、それも無かったことにしてもらえて、ちょっとラッキーだった。
これからは、ぶつけることもぶつけられることもなく、綺麗なままで使ってあげたいと思う。
支払いに関しては相手方の保険会社なので、自分の持ち出しは、代車のガソリン代ぐらい。3週間ガッツリ乗ったので、いつも自分の車に入れるのと同じぐらいでした。
これで、ケガに関する保険も、修理に関する保険もやり取り終了かなと思っていたら、ケガ関係の方から、また書類が届きました。
私が病院に行ったので、その慰謝料をくれるそうです。そうなんだ。
前回届いた書類で、実際に私が払った金額を申請したので、それを含めたケガに対するトータルの補償のための書類でした。
その書面のなかで、使ってない診断書も送って欲しいと明記されてたので、言われた通りお渡ししようと思います。
それを送ったら、今度こそ、ケガに対する保険のやり取りは終了のはず。
あとは、修理してもらったディーラーから保険会社へ請求がいき、私の方に支払完了の連絡がくれば終わりのはず。
結局、1か月以上、修理やら処理やらに時間を取られてて、費用的にはちょっとプラスだけど、経験しなくていいなら、やっぱりしたくなかった。
最初に言った通り、面倒くさそうだったから、そのまま走り去ることも出来たのだけれど、修理費を考えたら、やっぱり事故処理してもらって良かったんだと思う。
見た目には少し凹んだぐらいだったけれど、そこからどんどん錆びてきてたし、放っておくと、さらに傷みが出ただろう。バンパーも歪んでいたようなので、そこからどんな不具合があるか分からない。もし放っておいて、走行中にバンパーが外れるようなことが起きたら、それこそ大事になってしまう。
夫からはつまらない、と言われるぐらい軽微な事故ではあったけれど、全損するぐらいの事故だったら私も無事ではいられなかっただろうから、無傷だから言えることだなと思う。
夫は非常時にとても頼りになるし、そういうところが好きだけど、非常時にワクワクされると複雑な気持ちになる。あと、日常的にも頼りにさせてほしい。
書類を返送して、割とすぐに慰謝料が振り込まれたので、これで全部お終いのはず。
修理費の方も支払い完了通知ぐらいくるのかな。
それもハガキを受け取るだけで終わりそうなので、これで締めとしたい。
未踏の地に赴く。
旅行というのは、数か月前から予定し、予約し、行動するものだとなんとなく思っていた。
行程を決めて、行く場所を選び、宿を選び、予約が必要なものは予約をして、ガイドブック片手にワクワクするのが、旅行だと思っていた。
最近の旅行は、もっぱらスマホ頼み。
G.Wに休みが取れそうだと言うので、どこかに遊びに出かけようか、なんて言っていたのは、G.Wが始まる10日前ぐらいだったと思う。
旅行をしようと言われたのも、その数日後ぐらいで、ようやくどこに行くか検討し始めた。前から行きたいと思っていた四国か、今なら空いてるかもしれないディズニーか迷ったけれど、四国になった。住んでる所から四国までの途中に兵庫があるので、ついでに神戸も行きたい、瀬戸大橋も渡りたい、と夫が言うので、グーグルマップを開いて、行きたいところをピックアップして道を繋ぎ、帰りに倉敷も寄るようにして、ざっくり道程を出した。
グーグル様様。これでもう、旅のしおりは出来たも同然。あとは、それぞれの地点に行くまでの所要時間から、泊まる場所を選び、ホテルを探した。
時間的に、一日目で四国には渡れそうだったけれど、神戸で夜景を見たいという、私のリクエストにより、初日の宿泊場所は神戸にした。2日目は徳島を通って香川に行くけれど、香川でどのぐらい時間を使うかわからない。少なくとも、3日目の朝には瀬戸大橋を渡る算段だったので、やはり瀬戸大橋のある辺りのホテルを選んでおいた。
この時点で決まっているのは、行く土地と宿泊場所ぐらいで、何をするかというのは、それほど明確ではなかった。絶対外せないのは、香川でうどんを食べるぐらいだ。
旅行前日の夜に、地元の丸亀製麵でうどんを食べながら、とりあえず1日目のホテルを予約した。問題なく取れたのは、G.W終盤の日程だったからだろうか。もっと早く探していれば、もしかしたらもっとお得なプランとかあっかもしらん。
旅行当日、とりあえず昼飯に明石焼きを食べることを目的に家を出発した。
そういえば、今回は公共交通機関を使わないマイカー旅行だったので、余計に諸々アバウトに行けたのだと思う。
さて、いざ明石である。またグーグル様に探していただいた明石市の有名明石焼き屋に到着したのは、昼前のことであった。
ナビに住所を入れたので、店まではスムーズに行けた。近くのコインパーキングに車を停めて、いざ店の前に行くと、結構な行列が出来ていた。
G.W前半は少し肌寒いぐらいの天気が続いていたが、後半になるにつれ、最高気温は上昇していた。日差しを遮るもののない場所で、約1時間半待って食べた明石焼は、まぁまぁ美味しかった。反省点としては、明石焼とおでんしかない店で、言われるがまま、1枚ずつ頼んだら、20個入りだったことだ。正直、多かった。一緒に頼んだおでんのタコの方が柔らかくて大きくて美味しかった。それでも、老舗で名物を食べられたのだから、旅らしいことは出来たと思う。
明石焼とタコを明石で食べたら、もう目的は達成した。明石に何があるのかろくに調べてもいないので、明石を後にして神戸に向かった。
神戸に何があると言われると、ハッキリというのは難しいけれど、とりあえず観光地の中心であろう北野を目指した。
明石焼でお腹はいっぱいだったけれど、コーヒーブレイクをしたくて北野で有名なパン屋へ行った。また近くのコインパーキングに車を停めて、パン屋へ行き、翌日の朝食用のパンとその場で食べるスイーツを買った。コーヒーはサービスで飲めたので、そのまま外の席を借りて休憩した。車を停めたまま、異人館のある辺りを歩き、暑くなってきたのでソフトクリームを食べた。買ってから、そのソフトクリームは10年近く前に友人と神戸に来た時に食べたものと同じものだと言ういうことに気が付いた。
神戸の坂道に息が上がりながら、北野天満宮にもお参りし、車に戻って、今度は六甲山へ。
六甲山から夜景を見つつ、夫が好きなドライブウェイに行けたらいいと思っていた。
箱根とも、いろは坂とも違う山登りドライブで酔いそうになりながらも、六甲山のケーブルカーの駅まで行った。そこで、1時間ほど休憩して日が落ちるのを待った。
夕方ぐらいだと、それほどでもないと思っていた風景が、夜になると一変した。
一面の光。街中のタワーや展望台から見るのとは違う、光の海を観ることが出来た。
夜景に満足したので、ドライブウェイを通って市街地に戻ることにしたけれど、ちゃんと地図を確認しなかったせいで、反対方向に進んでしまい、無駄に山道を往復することになってしまった。夫の峠攻めは、三半規管の弱い私にはつらいのです。
山を下りるころには、すっかりグロッキーになってしまいました。
時間も思った以上にかかってしまったので、とりあえずホテルへ。
六甲山からは少し距離のあるポートアイランドに行くと、同じ埋め立て地でもお台場とは比べ物にならないぐらいの道の複雑さで、夫が軽くキレていました。
ホテルに着くころには、店も閉まる時間で近隣で食べられそうなところも探せなかったので、ホテル内のエレベーターの中に掲示されてたポスターに惹かれて、ホテル内のレストランでハンバーガー2種類をテイクアウトし、隣のコンビニでおかずや飲み物を調達して、部屋で夕食にしました。ハンバーガーは、フロントの人が部屋まで届けてくれたので、その場で待つ時間が無いのが楽でした。
ホテルには大浴場もあったので、広いお風呂に浸かって、少し疲れが取れた気がします。
翌朝、止め忘れていたスマホのアラームで平日と同じ時間に起こされ、まだ寝ていたかったけれど、前日、風呂に入った時に髪につけたアメニティのオイルが、だいぶ付けすぎてたのと、匂いがきつかったので、朝風呂からスタート。朝からサッパリできました。余談ですが、夫は部屋のユニットバスでシャワーを浴びたのですが、シャワーカーテンをしっかり閉めていなかったせいで、トイレ部分の床がびしょ濡れになり、すでに靴下を履いていた私は脱ぐのが面倒で、トイレに入る際に簡易スリッパを履いた状態で入ったら、底が濡れたスリッパで、部屋の石っぽい床を踏んで見事に滑って、段差に足を打ちました。痛かった。痣になったぐらいで済んでよかったし、頭を打たなくて良かった。
身支度を済ませて、とりあえず次の行き先を決め、ホテルを後にしました。
まずは、明石海峡大橋を渡り、淡路島へ。淡路島のSAでコーヒーを買って、橋を眺めながら前日に買っておいたパンを食べました。
そのまま淡路島を走り、鳴門海峡を渡って四国へ。私も夫も初めての四国です。
まずは、鳴門海峡の渦潮を観るための観光船に乗りに行きました。
が、鳴門の渦は常に発生しているわけではなく、潮の干満によっては、発生してない時間帯もあるそうです。知らなかった。常時発生していると思ってた。
そうじゃないと知ったのは前日のことで、ギリギリまで船に乗るか迷っていたのですが、ちょうど見えなくもない時間帯の船を予約することが出来たので、乗り場へと向かった次第です。
私たちが乗船したのは、底から海中が見えるタイプの小型船でした。
渦潮が比較的よく見える時間帯の次に出航する船だったからか、乗客は私達含めて2組でした。ほぼ貸し切り。乗り物に弱めなので、船酔いが心配でしたが、短い時間だったので大丈夫でした。
鳴門大橋の下あたりまで移動して、潮がぶつかり、渦が出来る様子を間近でみることが出来ました。満潮の時間帯であれば、もっと大きい渦が見えたのでしょうが、もっと揺れも大きくなりそうなので、このぐらいで丁度良かったかも。
本当は、海中で渦が出来る様子も見えるはずだったのですが、分かりづらかったので、ほぼデッキから海を眺めてました。
船を下りて、徳島を後にし、香川へと向かいます。高速道路は空いていて、低めの山が連なっていて、本州とは違う風景だなと思いました。
香川では、もちろん、うどんを食べます。
テレビで紹介されてたり、映画で観たりして、名前のわかる店はいくつかありますが、とりあえず、またグーグル先生におすすめのお店を教えてもらうと、もちろん行列が出来ていました。
また並ぶのか、と若干うんざりしましたが、駐車場も完備されてるし、列はどんどん進むし、それほど待たされずに済みました。
思ってたよりもフカフカした食感で、もっちりしていて、出汁が効いていて美味しかったです。ただ、好みから言えば、もっとうどんにエッジがきいていてコシが強い方がよかった。まぁまぁお腹はいっぱいだったけれど、もう一度グーグル先生にお伺いして、今度はレビューをちゃんと好みのうどんを出してくれそうなお店を選び、もう1軒行くことにしました。
1軒目は、わりと住宅街の中でしたが、2軒目はオフィス街の一角にあるお店でした。狭いながらも駐車場があったので、助かりました。
人気のちくわと、卵の天ぷらは注文に応じて作ってくれるので、絶対に揚げたてを食べられるスタイル。うどんは、半玉から選べたので、半分にしておきました。
ここは、ほぼセルフスタイルなので、もらったうどんを温かく食べたいなら、自分で湯がきます。サービスのトッピングには、揚げ玉とねぎだけでなく、わかめやおかか、うめぼしもありました。
温かいかけうどんで食べたかったので、うどんを湯がき、つゆを注いで、好みのトッピングを入れて、食べてみると、どんぴしゃに好みの味でした。
麺はツルツルシコシコでコシが強く、出汁も濃い目で美味しい。頼んでおいた揚げたてのちくわ天はザックリで竹輪自体の味もしっかりしてて、とっても美味しかったです。
正直、香川で食べれば、うどんは何でも美味しいのだろうと思っていたのですが、それぞれに好みがあるのだから、違っていて当然ですね。考えを改めました。
さて、うどんで腹ごしらえを十分にできたので、次は観光です。
金毘羅さんに行きました。観光名所らしいところも行っておきたくて選びました。
お土産屋さんに挟まれた参道をひたすら登っていくわけですが、途中のお土産屋さん買い物したり、自販機でお茶を買えたりと、最初はのんびりペース。
ゆっくりと上った先に山門があり、そこから先は境内になるので、商業的なものは何もなくなります。中にカフェも併設されてましたが、お腹いっぱいだったので、立ち寄りませんでした。
汗だくになりながら登り続け、最後の最後に傾斜がヤバイ階段を上がった先に、本堂がありました。
本堂自体は、それほど装飾が華美でなく、山の中のお宮らしい佇まいでした。
せっかくなので、お守りも頂いて、今度はサクサクと降りていきます。
途中、休憩しつつ、この日の宿を決めました。
階段を降りたところにあったお土産屋さんで、おいりトッピングのソフトクリームを食べました。見た目が可愛くて、ものすごく軽かったです。
山登りの疲労を感じたまま、金毘羅さんを離れ、海寄りの町に移動しました。
翌日に渡る予定の瀬戸大橋の傍まで行き、記念公園をウロウロして、外にある展示物などを見ました。自分たちが生まれたぐらいの時代に長い時間をかけて、本州と四国を繋ぐ橋が架けられたなんて、技術力のすごさに痺れました。
夕飯は、市場のフードコートのような場所に行こうと思ったのですが、なぜかやっておらず、仕方ないので、ホテルのすぐそばにあるうどん屋で食べました。出汁は美味しかったけれど、閉店時間が近いからなという感じでした。
ホテルは普通のビジネスホテルを選んだつもりでしたが、なんか改装したのか、ちょっと微妙なところもあり、何よりベッドが合わなくて辛かったです。
それでも狭いながらも大浴場があったので、少しは疲れが取れたかな。
立地だけで選んでしまったので、ちゃんとレビューとか見ればよかった。
翌朝のご飯は、プランについていたので、朝食ビュッフェを利用しました。
トングやレードルを使い捨てにさせるなど、感染対策を徹底していて、食事の種類も豊富で、焼き立てパンが美味しくて、食べ過ぎてしまいました。
部屋は不満だったけど、朝食に迷わなくていいのは、助かりました。
さて、さっそく瀬戸大橋を渡ります。本州と四国の間に点在する島々が美しくて、不思議な光景でした。せっかくなので、瀬戸大橋の途中にあるSAにも寄りました。
波が穏やかで、のんびりした空気が流れているようでした。
あっという間に瀬戸大橋を渡り切り、本州へと帰ってきました。
このまま帰路についても良かったのですが、せっかくなので、途中にある倉敷の美観地区へと行きました。
思った以上に範囲が広くて、けっこう歩き回りました。お堀のある通りと、町屋が並ぶ通りで、少し趣が違うのが興味深かったです。お堀を渡る舟も乗ってみたかったけど、待ち時間の都合で断念しました。本当はお堀の通りを一周するぐらいで良かったんですけど、スタバを求めて駅まで行ったせいで、思った以上に歩き回ってしまい、予定外に疲れました。前日の金毘羅さん参りが効いてる。
一通り見て、夫が帆布のカバンを衝動買いするのを見届けてから、帰路に着きました。
岡山から、地元までは約4時間ぐらいですかね。途中、大きそうなSAに何か所か立ち寄り、お土産やおやつを買いました。最後に大津で551の豚まんを買い食い。買い食いっていう感覚にしては、買うまでに40分ぐらいかかってますけど。
そういえば、自分も運転するつもりでしたが、なんだかんだ全行程を夫が運転してくれました。助かるけど、任せて寝たりは出来ないので、ちょっと運転してもよかったかも。夫が乗る車は3年ぐらい運転させてもらってませんけど。
渋滞らしい渋滞はなかったものの、予定よりも帰宅が遅くなりそうで、ここまで来たらついでにと、夫の実家にお土産を渡しに行き、ようやく地元に戻り、G.Wの名残を感じさせる込み具合の温泉施設で温まってから帰宅しました。
お土産と荷物を整理して、久しぶりの旅行は終了です。
ほぼ突発的だったとはいえ、概ね予定通りの楽しい旅行でした。
余談ですが、1軒目と2軒目ではお土産用の生麵が売っていたので、買っておいたのですが、帰宅翌日の夕食に1軒目のうどんを茹でて食べたら、店で食べた時より好みの味と食感でした。どういうことかな。美味しかったからいいけど。
夜は広がっている。
先に書いたものを書き終わらないうちに、また虚構と現実の狭間で迷子になってしまいそうになった。
同じ流れで追加して書こうかと思ったけれど、少し違う気がしたので、別に書くことにした。
ラジオが好きだ。基本的には、深夜ラジオと呼ばれる時間帯のものを聞いている。
聞くのはだいたい昼間だ。リアルタイムだと主に寝ている時間だからだ。
ずっと昔はカセットに録音したこともある。少し前までは、違法になる行為の恩恵に預かっていた。今は、文明の利器の恩恵を受けつつ、金の力で解決している。
ラジオを聞けるアプリの開発及び運営の関係者の方々には、足を向けて眠れない。
主に聞いているラジオの圏外に引っ越すことになった時には絶望したけれど、エリアフリー機能を使うために金を払うことにしたら、絶望の淵から這い上がるどころか、1週間以内であれば、複数のラジオ局を通じて同じ番組を繰り返し聞くことが出来る技まで使えるようになり、ほぼ無敵になった。アーカイブは1週間だけと、1回の再生で24時間以内という縛りがあるので、無敵とは言えないが、それでも、とてもとても有難い。
最初は、好きなパーソナリティの番組を1組か2組聞いていただけだった。
今は、月曜から土曜まで毎日何かしらの番組を聞いていて、正直、時間が足りない。
世の中のヘビーリスナーと言われる方々は、複数の局のラジオ番組を毎日聞いてるらしいので、どういう生活をしているのか、ちょっと教えてほしい。
自分は主に通勤時間に聞いている。以前、電車通勤している時も同じように聞いていたけれど、たまに電車の中で吹き出しそうになって、その頃にはマスクもしていなかったので、何度か恥ずかしい思いをした。今は、車通勤で一人で車の中なので、朝から遠慮なく爆笑している。往復40分強では聞き終わらないので、ジムで運動する時も聞く。
平日は、よほどラジオに追われてる時しか家で聞かない。休日は一人で家事をしている時に聞く。洗い物と、翌週のお弁当のおかずのつくり置きで、長いときは3時間ぐらいかかるので、2番組聞き終わる時もある。
一応、ラジオリスナーであると言える私が非常に面白く興味深く多少抉られながらも観ずにいられなかったのが、上記の生配信舞台演劇ドラマである『あの夜を覚えてる』という作品だ。
生配信舞台演劇ドラマってなんだよって最初は思いました。ラジオドラマなのか、生配信の演劇なのか、どの辺がドラマなのか、よくわかんないなーって。でも、観たら納得の、生配信舞台演劇ドラマだったわけです。
私は主にオールナイトニッポンを聞いているので、ニッポン放送には、それなりの思い入れがあります。宣伝を聞くごとに興味が増し、チケットを買うに至った。
2日間の公演日程のうち、初日のチケットを買ったけれど、本番当日には予定を入れていた。
配信時間になっても、そのことに気づかず、リアルタイムで全部観ることは出来なかった。興味は持っていたものの、それほど深く追っていたわけではなかったので、当日になって色々な挑戦的なシステムに気が付いた。配信を観ながら、チャットが出来るし、メールも送れる。それは、ラジオを聞きながらTwitterに書き込んだり、メールを送れるのと同じように、リアルタイムでのリアクションを観ることが出来るのだ。
これまでも、配信を観ながらチャットでコメントを送れるのは知っていたけれど、それを観ながら舞台を観るのが、こんなに楽しいことは知らなかった。
アーカイブで観るときも、チャット画面を開き、コメントを追いながら見た。
ドラマの内容も面白く、予想以上の構成で、小ネタも満載で、すごく楽しかった。
お芝居も、ドラマというよりは舞台に近くて、より生感があった。
ところどころ、リスナーとして身につまされるような描写があったり、ラジオを作る現場のあるあるが見えたり、ラジオリスナーだからこそ、楽しめる場面があったのが、嬉しかった。
後から、裏話などをラジオで聞いたり、スタッフブログで読んだりして、裏側の大変さ、あの楽しさの後ろでこんなに技術的に大変で、挑戦的なことをしてくれていたんだと知り、スタッフの皆様にも賞賛の拍手を送りたいと思った。
エンディングで流れるスタッフロールの長さに、ちょっとびっくりしたけれど、裏側を知ると納得の人数でした。
初日の公演がめちゃくちゃ面白くて、これはリアルタイムで観た方が絶対に面白い、あと舞台というなら、千秋楽はきっと内容が違うはずだ、と思ったので、初日が終わってから、千秋楽のチケットも買い足しました。
今度はちゃんと家にいたので、開始時間から、最後まで観ることが出来ました。
2回目も、すごく面白かった。内容は、大きくは変わらないけれど、カメラワークが変わってたり、小道具が違ってたり、幕間の内容が違ったり、2回観てよかったと思える公演でした。舞台の面白さを画面を通して感じることが出来たのが、なんだか不思議。
舞台公演の配信とは、もう全然別物なのに、ちゃんと舞台なんだよな。
でも、ドラマとも違う。一発撮りの緊張感というか、長回しの臨場感とか、カットを重ねるドラマや映画では感じられないものがあったと思う。
虚構と現実の話で言えば、ラジオパーソナリティって、どこに位置しているんだろうって思うんです。
特に、私が聞いてるラジオでは、パーソナリティが本業ではない人がラジオをやっているわけで、仕事として話しているけれども、テレビなどで話している時とは違うように聞こえる。素に近い状態で話してくれているんだと思ってしまう。
でも、仕事である以上、完全に素ではないし、プライベートのことを何でも話してくれるわけではない、あくまでエンタメになるものを発信してくれている。
なのに、どうしても、パーソナリティが本音で話してくれてると思ってしまうのが、ラジオなんだと思う。
公演のネタバレになるけれど、話の前半で主人公の一人で、ラジオのリスナーでもあるADが、自分の担当且つ好きなパーソナリティに対して、「ラジオでは本当のことをしゃべってくれるはず!」と話すシーンがあり、私は共感性羞恥で抉られました。
なんだよ、本当のことって。ラジオだって、メディアだぞ。私達リスナーにはって、ただの聴者が何を言ってるんだ、と自分に言い聞かせるように羞恥を払いのけようとするぐらいには、考えることが出来るようになったと思いたい。
そのADが好きなパーソナリティである、もう一人の主人公は、ラジオで話すことを全部台本にしてもらい、台詞を覚えるように話すことを覚えて、一言一句違わずに、ラジオ番組で話している自分が嫌になり、本当のことを話せない自分が続けるべきではないと考えて、ラジオを去ります。
いやいやいや、ペライチで喋れるパーソナリティの方が希少だから!
拙くても、台本読んでても、メタ的に、これ台本ですよーって言ってもウケるのが、ラジオだから!
ヘビーリスナーなら、きっと同じこと思ったんじゃないかな。
パーソナリティが話してくれるなら、なんだって楽しいんですよ。
雑談が広がっていくのも、しっかりオチのある話してくれるのも、リスナーとのやり取りで展開していくのも、聞いていて楽しいんです。
話の後半は、ディレクターになった主人公が、辞めたパーソナリティを臨時パーソナリティとして迎え、今度は台本ではなく、自分だけの言葉を話し、リスナーからのメールに応えます。そのメールのいくつかが、本当にリアルタイムで送ってもらったメールを読んでいるんだと気が付いた時は、最高に痺れました。そのメールにすぐにコメントを返せる俳優さんの瞬発力がヤバい。
リスナーさんの言葉は、フィクションである架空のパーソナリティに当てたものではあるけれど、きっといつも聞いている実在するパーソナリティへの気持ちも籠っていたんだと思います。
リスナーさんがいて、初めてラジオになるんだって、一リスナーである私も実感することが出来た、最高の配信舞台演劇ドラマでした。
グッズも可愛くて、どれを買おうか迷ったけれど、ロゴの文字がすごく気に入ったので、帽子を買いました。それを普段使いできる程度にはヘビーリスナーだし、気にせずかぶれるぐらいの田舎に住んでて良かったとも思う。
ラジコの普及で、限られた時間の中だけにいた人達が、無限の時間の中に出てきた感じがする。深夜にラジオ聞いてるって、すごくパーソナルで、局地的なことだったはずなのに、今は、場所も時間も問わずに共有することが出来る。
同じ時間の共有という醍醐味を奪われているとも言えるけれど、私は物理的に行けなかった場所を、遠隔でも観ることが出来るようになったこをは、素直に喜びたい。
そういえば、公演の舞台は、実際に放送されてるフロアが使われていたわけだけれど、あんなに唐突にブースがあるとは知らなかった。もっと、カラオケボックスみたいな造りだと勝手に思ってた。すぐ側にデスクがあったり、編集室があったりするのを知ることが出来て、これからラジオを聞くと、ああ、あそこでやってるんだなと思えるのが楽しいです。